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カヴァー曲特集~Part 4 ラジオスターの悲劇~世界大会1

「ラジオスターの悲劇」の日本大会に続き、海外アーティストによるカヴァーを集めた世界大会第1部を行います。バグルズのその後とエレクトロポップ編カヴァーについて。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

何だか意外と好評だったようなので、日本大会に続いて、世界大会第1部を開催する運びとなりました。

バグルズはファースト・アルバム『The Age Of Plastic』(1980年)が予想を超える成功を収めた後、彼らがリスペクトするプログレ・バンド、Yesに電撃加入。それは、バグルズ・ファンにとっても、Yesファンにとってもショックでした。

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中心的存在だったジョン・アンダーソンそしてリック・ウェイクマンが居ない間にYes残党(スティーヴ・ハウ、クリス・スクワイア、アラン・ホワイト)と中継ぎショート・リリーフのような感じでYesに加入していたトレヴァー・ホーンとジェフ・ダウンズ。トレヴァーのヴォーカルって、わりとジョンに近いというか真似しているかのと思わせるYesの12作目のアルバム『Drama』(1980年)。

しかし、ライヴではこの元バグルズの二人はYesファンのブーイングにもあったらしい。見たわけじゃないけど。4曲目の「Into The Lens(レンズの中へ)」は、次のアルバムで「I Am A Camera」としてリメイクされる。「Into The Lens」を含むアルバム曲全てはYes5人のクレジットですが、「I Am A Camera」はバグルズ2人のクレジットとなっていますね。元々、これは2人の曲だったんでしょうね。

Yesのツアーでステージ恐怖症にまでなってしまった傷心のトレヴァーは、ジェフとバグルズとしての2作目に取り掛かる。でも、レコーディング途中にジェフは、Asiaの結成で抜けちゃいます。そして、何とか出来上がったのがあまり売れなかった名アルバム『Adeventures In Modern Recording(モダン・レコーディングの冒険)』(1981年)。『The Age Of Plastic』ほどのキャッチーさやシングル向きの曲はありませんが、聴けば聴くほど、ポップ・ミュージックという枠の中でトレヴァーが繰り広げる音のマジックに魅了されます。後のZTTでのプロデューサーとしての成功の礎と考えます。

01. Adeventures In Modern Recording(モダン・レコーディングの冒険)
02. Beatnik
03. Vermilion Sands(朱色の砂)
04. I Am A Camera
05. On TV
06. Inner City(秘密都市)
07. Lenny
08. Rainbow Warrior
09. Adeventures In Modern Recording(モダン・レコーディングの冒険) [Reprise]
10. Fade Away
11. Blue Nylon
12. I Am A Camera [12" Remix]
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