やっぱり、ラスト・クリスマス・・・
では、最後はオムニバス・アルバムでは紹介できなかったクリスマス・ソングを紹介。
ディズニーの映画『ザ・サンタクロース』にも使われた、ディズニーとは何の縁もなさそうなスイスの変態エレクトロポップ・デュオ、Yelloの「Jingle Bells」が収録された特別盤『Essential Christmas』(1995年)。 意外にも綺麗にディズニー・クリスマス・ソングとして成り立っています。『Essential Yello』というYelloのベスト・アルバムに「Jingle Bell」が追加されたものです。
トレヴァー・ホーンのサントラ仕事。ロビン・ウイリアムズ主演の映画『トイズ』のサントラ『Toys - Music From The Original Motion Picture Soundtrack』(1992年)からシングル・カットされたウェンディ&リサのヴォーカルをフィーチャーした「The Closing Of The Year (Main Theme From Toys) 」です。カメラクラブ関係者、ブルース・ウィーリーにトーマス・ドルビー、そしてFGTHにグレース・ジョーンズとトレヴァー作品としては見逃せない作品です。一時、トレヴァーが手がけた作品集とオムニバス企画があったんですが、お蔵入りしたようですね。トレヴァーは、2004年初夏に日本公開予定のジュリア・ロバーツ主演の映画『モナリザ・スマイル』のサントラを手がけたようです。2003年12月17日にサントラがリリースされるので、楽しみ。
最後は、アメリカン・アイドルで締めくくりましょう。日本でも『Metamorphosis(メタモルフォシス)』でデビューしたヒラリー・ダフ(Hilary Duff)のクリスマス・アルバム『Santa Claus Lane』(2003年)。ブリトニーやクリスチーナがマドンナを師匠とし、セクシー・ビッチ化していく中、ヒラリーは空洞化したアメリカン・キュート・アイドルの隙間を埋めてくれる天使のような存在。3年後(現在16歳)が、楽しみです。中でもWham!の「Last Christmas」のカヴァーは、ポップでキュートな仕上がり。
ちなみに「Last Christmas」は、今回紹介したヒラリー・ダフとアーランド・オイエ以外にも以下のアーティストによるカヴァーが確認されています。
■George Michael(セルフ・カヴァー)
■Backstreet Boys(こちらは、「I Want It That Way」がヒットした男のアメリカン・アイドル)
■'N SYNC(こちらも男のアメリカン・アイドルでアカペラ・カヴァーですが、最近JCはBasement Jaxxとコラボ)
■Human Nature(これまた男のアメリカン・アイドルのアカペラ・カヴァー)
■Darren Hayes(Savage Gardenのヴォーカルですが、Savage Garden名義もあるよう)
■Dexter Freebish(テキサス出身のオルタナ系バンド)
■Jimmy Eat World(ネオアコ系)
■Whigfield(ユーロダンス系)
■Atomic Kittin(ライヴだけだと思います)
■A.S.A.P.(カヴァー専門)
■Yoo-Yoo(「ラジオスターの悲劇」なんかもカヴァーしているユーロビート系)
■飯島愛(と言っても「Last Christmas」をBGMにメッセージを語っているだけのようです)
畏るべし「Last Christmas」・・・まだあるんですが、こんな所でやめておきましょう。
ビッチな先輩、ブリトニーとクリスチーナもクリスマス・ソングを歌っていますが、ステイシー・オリコも11月27日に日本盤『Chrismas Wish』(2003年)をリリースしますね。やはりクリスマス・ソングは、アメリカン・アイドルの登竜門。
では、皆さん楽しいクリスマスを・・・
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