第一回記事『エレクトロクラッシュとは?』でも書きましたが、エレクトロクラッシュは女性上位です。それもビッチなスラット系が目に付きます。じゃ、先ずは「エッチな看護婦さん」。ちなみに、「クラッシュ・ギャルズ」とは、長与千種とライオネス飛鳥からなる「ビューティー・ペア」以来の女子プロ界のスター・コンビです。
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1998年、今から4年前にMiss Kittin And The Hackerは、日本のBGMジャパンから『1982』でCDアルバム・デビューをしています。Gigoloから『Champagne EP』というタイトルでアナログ・リリースされたものとほぼ同じ内容です。 ポール・フランクさんがこのアルバムを買って、僕も気になっていたのです。このタイトル曲『1982』は、Visageの『Fade To Grey』、New Orderの『Blue Monday』、クラフトワークの『The Robot』、ソフト・セルの『Tainted Love』、Telexの『Moscow Discow』などの80年代エレポップ名曲のフレーズで出来上がったまさしく帰ってきたエレポップです。
Gigolo(アメリカではEmperor Norton)からリリースされたのが『The First Album』(2001年)です。前述の『1982』と共にそのヴィデオ・クリップも収録されています。そして、日本語で歌われた日には、やばすぎる『Frank Sinatra』も収録。誰か、勇気のある人は日本語カヴァーしてください。ジャケではナース姿のMiss Kittinが倒れています。日本ではナース姿と言えば、椎名林檎そしてナース井手(笑)ですね。Carline HerveことMiss KittinもMichael AmatoことThe Hackerもフランス人のようですが、Miss Kittinは、昔ポール・ダンサーだったらしいです。ポール・ダンサーとは、ポールに纏いついて踊るダンサーです。分かるよね。
Miss Kittinは、別のコラボレーションを「金太郎」ことGolden Boyとやっています。Golden Boyとは、スイスのチューリッヒ出身のStefan Altenburgerで、写真家そしてヴィジュアル・アーティストです。こちらは、Emperor Nortonからリリースされたアメリカ盤『Or』(2002年)です。Miss Kittinはクラフトワーク的『Autopilot』、脱力系エレクトロラップ『1234』そして後述の『Rippin Kittin』などの6曲でヴォーカル(またはヴォイス)を担当。他はインスト・テクノポップ(6曲目の『Nix』はとてもBlue Mondayです)で、全体的にGolden Boyの方はテクノディスコ感が強いです。
Golden Boy With Miss Kittinの『Or』(2001年)は、Emperor Nortonからのリリース以前にドイツのレーベル、Ladomatからもリリースされています。収録されいるわけではありませんが、日本人(か中国人?)の男女が出てくるヴィデオ・クリップも必見です。
B Pitch ControlのEllen AllienやBeroshimaのリミックスを含んだ7ヴァージョン入り『Rippin Kittin』(2000年)は、シングルとしてもリリースされています。潜水艦が沈んでいくようなシンセの音色がとても印象的なキラー・チューンです。