テクノポップ/YMO関連

YMO周辺のオキナワン

YMOと沖縄がテーマです。90年代以降のオキナワンポップの隆盛にも貢献したYMOメンバーとその周辺。よしえちゃんも、ホイ!

四方 宏明

四方 宏明

テクノポップ ガイド

テクノポップを中心としたレコード蒐集癖からPOP ACADEMYを1997年に設立。2016年に『共産テクノ ソ連編』を出版。さらに、プロダクトリサーチャーとして、商品、サービス、教育にわたる幅広い業種において開発コンサルティングに従事。Twitter(hiroaki4kata)も随時更新。

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沖縄出身以外のミュージシャンによっても、オキナワンポップは実践されています。その代表と言えば、細野晴臣と久保田麻琴(現Harry & Mac)でしょう。細野晴臣をプロデューサーに迎えた久保田麻琴(裸のラリーズの元ベーシスト)と夕焼け楽団は『ハワイアン・チャンプルー』(1975年)でオキナワン、ハワイアン、レゲエ、ニューオリンズ、R&Bなどの要素を組み込んだ、文字通りのチャンキー(チャンプルー+ファンキー)・サウンドを開花させました。喜納昌吉の『ハイサイおじさん』をカヴァーして、そのヒットに一役買いました。

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翌年にリリースされた細野晴臣のアルバム『泰安洋行』(1976年)でも、アジア再発見的サウンドが堪能できます。琉球音階を用いた『ルーチュー・ガンボ』では、前述の『ハイサイおじさん』の引用と思われる部分もあります。

続く細野晴臣&Yellow Magic Band名義での『はらいそ』でも、代表的な沖縄民謡である、竹富島の唄としても知られる『安里屋ユンタ』をカヴァーしています。

当然、YMOにおいてもオキナワン・テクノポップと言える曲があります。テクノポップ・ファンなら耳たこ状態のアルバム『Solid State Survivor』(1979年)に収録の『Absolute Ego Dance』です。全体的にはファーストで見られたアジア趣味が薄れて、よりニューウェイヴ的なテクノ・サウンドになっているアルバムですが、細野晴臣らしいチャンキー・テクノです。
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