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ジャケについては文句が多い音楽屋でした。実はファーストシングルのデザインがニューミュージック風でイマイチ気に入らなかったので、ダダをこねて『雨の中で~』以降はデザイナーさんを変えてもらったのです。おかげでそれ以後のものは自分でも気に入った仕上がりになっています。『ようこそ~』のジャケもミーティングに参加させていただきました。わたしも含めて当時のスタッフもみんなロシア構成主義っぽいデザインがすきだったのでああいう感じに。曲に合わせて色使いはポップな雰囲気になってますけど。
――また、このコンセプトは、RIKAさん自身が企画したPCゲーム『ようこそシネマハウスへ』として商品化されたとのことですが、「映画館」に対する深い思い入れがあるのでしょうか?
映画館そのものというより、プラネタリウム、水族館、秘宝館…箱庭的な世界ならなんでもすきなんですけどね。まあ、こういうのって80年代ニューウェイヴ風のベタな嗜好かもしれませんが(笑)。でも特に映画館は「閉ざされた空間の中で、人々が外の世界とはまるで関係のないひとつの架空の物語を見つめている」という状況が浮き彫りにされているわけで。そういう部分がなんかグッとくるのです。非論理的な説明でスミマセン。
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活動休止には特に理由はないです。平たく言えば「疲れたから」ということでしょうか。メリーさんをはじめとして、当時の関係者の皆様には連絡もせず音信不通になってしまい失礼しました。ごめんなさい。
――最後に、月並みですが、RIKAさんが現在気に入っている活動中のアーティストまたは曲(日本、海外を問わず)ありましたら、教えてください。
月並みですが、たくさんありすぎてとても書ききれません。演歌から洋楽まで何でも聴いています。もちろんいまだにピコピコしたのも聴いています。ま、三つ子の魂百までということで。
【ご協力ありがとうございました】
インタヴュー終わりです。最後まで読んでいただきありがとうございます。もっとRIKAさんのことを知りたい貴方に、きじまさんによるモノノフォンというサイトにある「RIKAのレコード」を読む事をお勧めします。「ミンカパノピカと北摂テクノポップ」も併読してください。