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アーティスト・インタヴュー~Part 11 手工芸テクノ歌姫、RIKAさん(3ページ目)

栗コーダーの栗原さんやムーンライダーズのかしぶちさんとも繋がる、テクノなポプコン出身シンガー、RIKAさんにインタヴュー! 完全ディスコグラフィーともなっております。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

――1988年2月、最後の正式リリースとなってしまったシングル『ようこそシネマハウスへ』。僕が最初に見つけたRIKAさんの音源です。中古屋さんで、シングルを漁っていると、目に止まったロシア構成主義的ジャケ。これは、何かあるに違いないと、クレジットを見ると、かしぶちさんが編曲で参加。聴いてみると、アート・オブ・ノイズ(+バグルズ)な『シュガー・ベイビー・ラブ』(ザ・ルベッツ)と言いたくなる素晴らしい曲。完全にやられました。ジャケのアートワークに関しては、RIKAさんの意向があったのでしょうか?

ジャケについては文句が多い音楽屋でした。実はファーストシングルのデザインがニューミュージック風でイマイチ気に入らなかったので、ダダをこねて『雨の中で~』以降はデザイナーさんを変えてもらったのです。おかげでそれ以後のものは自分でも気に入った仕上がりになっています。『ようこそ~』のジャケもミーティングに参加させていただきました。わたしも含めて当時のスタッフもみんなロシア構成主義っぽいデザインがすきだったのでああいう感じに。曲に合わせて色使いはポップな雰囲気になってますけど。

――また、このコンセプトは、RIKAさん自身が企画したPCゲーム『ようこそシネマハウスへ』として商品化されたとのことですが、「映画館」に対する深い思い入れがあるのでしょうか?

映画館そのものというより、プラネタリウム、水族館、秘宝館…箱庭的な世界ならなんでもすきなんですけどね。まあ、こういうのって80年代ニューウェイヴ風のベタな嗜好かもしれませんが(笑)。でも特に映画館は「閉ざされた空間の中で、人々が外の世界とはまるで関係のないひとつの架空の物語を見つめている」という状況が浮き彫りにされているわけで。そういう部分がなんかグッとくるのです。非論理的な説明でスミマセン。

――メトロファルスのライオン・メリーさんと作られた幻のFM TOWNS用CD-ROM『ドラゴン・ショック』(1989年)が、RIKA名義の最後の音源となるんですよね。メリーさんとライヴでの共演もされていたと、ライヴを見た友達が言っていました。しかしながら、作詞・作曲にも長けたシンガーとして活動休止をされた理由は?

活動休止には特に理由はないです。平たく言えば「疲れたから」ということでしょうか。メリーさんをはじめとして、当時の関係者の皆様には連絡もせず音信不通になってしまい失礼しました。ごめんなさい。

――最後に、月並みですが、RIKAさんが現在気に入っている活動中のアーティストまたは曲(日本、海外を問わず)ありましたら、教えてください。

月並みですが、たくさんありすぎてとても書ききれません。演歌から洋楽まで何でも聴いています。もちろんいまだにピコピコしたのも聴いています。ま、三つ子の魂百までということで。

【ご協力ありがとうございました】

インタヴュー終わりです。最後まで読んでいただきありがとうございます。もっとRIKAさんのことを知りたい貴方に、きじまさんによるモノノフォンというサイトにある「RIKAのレコード」を読む事をお勧めします。「ミンカパノピカと北摂テクノポップ」も併読してください。
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