栗原さんも当時ヤマハで仕事をなさっていて、一緒にデモテープを作ったり演奏したりしていただきました。栗原さんの音楽センスもとてもすきだったし、いつも変にかわいい模様の服を着ていらっしゃいました(これは関係ないですね)。まあそんなかんじだったので、アルバムを作ることになった時もお願いしたのです。

ヒカシュー、ゲルニカ、プラスチックスなどが流行った時代。なんかこうよくわからんけど、うわーこれだ!(笑)とおもいました。で、Virgin VSを追っかけたりしてたわけです。そして自分でも機材を買い込み、多重録音に没頭しました。単音シンセ(SH-2)とリズムボックス(DR.リズム)がお友達。毎日ピコピコしていました。手弾きですから音がズレるんです。でも気にしない。手工芸テクノだから。洋楽もいろいろ聴きましたけれど、トータルアルバムとしてはやはりバグルズの『プラスチックの中の未来』の衝撃が大きかったです。これはねえ。いいですよね。
【激しく同意!】

わたしも当時のディレクター氏もムーンライダーズのファンだったという単純な理由からアレンジをお願いしました。わたしは特にかしぶちさんの『リラのホテル』というアルバムがすきだったのです。微妙に歪んだシャイなロマンチシズムが心地よいので。