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アーティスト・インタヴュー~Part 11 手工芸テクノ歌姫、RIKAさん

栗コーダーの栗原さんやムーンライダーズのかしぶちさんとも繋がる、テクノなポプコン出身シンガー、RIKAさんにインタヴュー! 完全ディスコグラフィーともなっております。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

Close Up!記事「日本のロシア構成主義展」でも紹介したRIKAさんですが、もう少し、彼女の事が知りたいと思って、Googleで「ようこそシネマハウスへ」と「RIKA」と入力して検索。すると、キラキラヒカルというサイトにたどり着きました。『ようこそシネマハウスへ』というPCゲームを作った「さっぽろももこ」というゲーム関係のお仕事をしている人のサイトと判明。

プロフィールには、昔、RIKAと名乗っていたと書いてあるが、ゲーム関係以外の経歴は書かれていない。う~ん、やっぱり関係ないのか。でも、日記を読んでみると、妙にテクノ~ニューウェイヴ臭がかなり強い。で、さっぽろももこさんに「もしかして、RIKAさんですか?」とのメールを送る。すると、ご本人だと判明し、インタヴューをお願いしたところ、快く引き受けて頂きました。

――RIKAさんは、1986年10月にシングル『ファイヴ・シャドウ』でキャニオンからデビューされたんですよね。デビューの約一年前にあった、通称ポプコン、「第30回ポピュラーソングコンテストつま恋本選会」(1985年10月)にて、優秀曲賞を受賞されていますが、それがデビューの足がかりになったのでしょうか? デビューまでの活動(関西で活動されていたんでしょうか?)とその経緯について教えてください。また、第16回世界歌謡祭にも、同月に出場されていますね。

デビュー前は、自宅でひとりMTRにのめりこんでおりました。当時作成したデモテープが巻上公一さんの耳に止まって(ご本人はもう覚えておられないとおもいますが)、「スタジオ録音でデモを作ってみないか」という話になったのです。で、その頃巻上さんの友人にヤマハの関係者の方がいらっしゃったので、ヤマハのスタジオを使わせてもらってるうちに、なんとなくいつの間にかポプコンに…というよくわからん経緯でした。

――いわゆる、ポプコン出身の人たちは、Chage & Aska、あみんといったフォーク~ニューミュージック系が多いのですが、同年のポプコン参加者としては、異端の存在だったのでしょうか? だだ、歴代ポプコン出身者には、1976年グランプリのサンディー・アイ(後にサンディー&ザ・サンセッツ)なんかもいますけど。

さっき言った通り、特にヤマハ系に興味があるわけではなかったので、そこらへんはあんまり…。あ、でもキャニオン時代は谷山浩子さんにはやさしくしていただきました。

――そして、1987年2月にリリースされたのが、優秀曲賞でもあるシングル『雨の中で僕は』ですね。この曲は、『ポプコンメモリアルTHE POPCON』というポプコン出身者を集めたボックスセットにも収録されていますね。ジャケ写が、ファーストよりもニューウェイヴ化しているようですが、ボーイッシュなRIKAさんが歌う「僕」が主人公の歌詞、ちょっとイギリスっぽい哀愁ニューロマ系サウンド。ポプコン時代から歌われていただけあって、思い入れの深い曲なのでしょうか?

失恋の歌なんですが、これはあまり詞に関しては感情的な思い入れはありません。むしろ絵を描くようなかんじで脳内の情景を写し取っただけっていうか…。曲に関してはイギリス~ヨーロッパ系のサウンドがすきなので、どうしてもそうなってしまいます。
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