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2億円宝くじ殺人にみる高額当せんのリスク

幸運を運ぶはずの宝くじが悲劇を生んだ1等賞金の2億円が当たった女性が殺害された事件にみる高額当せんのリスクを考える

執筆者:池田 昭広

幸運を運ぶはずの宝くじが悲劇を生んだ

平成16年夏のサマージャンボ宝くじで1等賞金の2億円が当たった女性。しかし、それは“つかの間の喜び”だった。

すでにニュースなどの報道でご存知かと思いますが、今回のこの2億円宝くじ殺人事件で、宝くじなどで高額当せん者と成った際に、当せんしたことを誰に知らせるかという事が、大きなリスクを伴うということを改めて認識させられる事件です。

今回の被害者となった女性と犯人の男は、親密な関係にあり、女性が宝くじに高額当せんした事を知っているのはその犯人のみだったようです。


当せん知っていたのは犯人だけ?

捜査本部によると、事件当時、殺害された女性と容疑者は交際しており、女性の周囲には、容疑者以外に宝くじが当たったことを知っている人物や、金銭の授受を行った人物も確認されていないという。

捜査本部によると、女性は換金した2億円のうち、1000万円は新しく作った口座に預け入れ、残る1億9000万円は、段ボールに詰め込んで銀行から自宅に持ち帰ったという。その後の調べで、借金がかさんでいた容疑者に対し、生活費の名目などで頻繁に金を渡していたことが判明。さらに容疑者は、2億円の一部を自分の借金返済に充ていたことも分かった。

数年前からは親密な交際を続けていたといい、容疑者からの金銭要求を、女性が断れなかった可能性は高い。捜査関係者は「宝くじの当せん金を段ボールで持ち帰ること自体が不自然。金を受け取りやすいよう、容疑者が女性に指示した可能性がある」と指摘する。

宝くじで高額当せんした場合、1000万円以上の高額当せん者にはみずほ銀行各支店で、当せん金の受け渡しを行っている。その際には当せん者の「心得」が書かれた小冊子が配布されるという。

「【その日】から読む本 突然の幸福に戸惑わないために」と題したこのハンドブックとは、日本の宝くじにおいて、1,000万円以上の高額当せん者に対して無料で配布されている小冊子である。

高額当せんをした場合の具体的なアドバイスが、当せん金の受け取りから順に書かれている。

もちろん当せんした事を誰に話すか考えるようにも書かれている。

だがしかし、その冊子を受け取るのも換金しに行ってからしか読めないのでは、すでにもう遅いのではないか?

当せんした事を黙っていることができた意志の強い方だったら、まだ誰にも話していないかもしれないが、今回の殺人事件が報道される前までは、ついポロリとジャンボ宝くじで1等に当たったことやロト6で4億円当てたこと、サッカーくじBIGで6億円に当たったことなども友人知人にまで話してしまった後かもしれませんよね。

つい先日もオータムジャンボ宝くじの発表があったばかりですしね。

貴方も高額当せんした事を他人につい漏らしてしまったんじゃないですか?

第二の宝くじ殺人事件の被害者に成らない為にも高額当せんした事を誰にまで話すかということをきちんと考えておきましょう!

今回の事件を踏まえてぜひ当たる前に読む本として、この冊子をもっと広く一般の宝くじファンにも公開すべきではないか?

いつだれがその高額当せん者と成るかはわかりませんので、突然やって来るその日に備えて心の準備だけはしておいて損はない。

我が身だけでなく、家族や親族にも犯罪に巻き込まれるというリスクは忘れてはならない。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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