私たちがせっせとJRAに払っている馬券代のお陰で、馬産地、馬主、調教師、ジョッキーなどなど競馬関係者のみなさんが生活している。この問題についてはJRAの偉い人も「競馬産業の枠外であり、なにも貢献しない違法取引は許せんのじゃあ!」と声を荒げたりしている。民間ブックメーカーがあるイギリスや、競馬事業と馬券販売が分離されているアメリカあたりとは事情が違うのだ。このまま拡大していけば、現状の競馬そのものが崩壊しかねない。JRAもスバやく対抗している。
まず、クレジット決済が主流となっていることに目をつけ、カード会社に業者との取引停止を要請した。これに対して数社が応じたらしいが、業者が社名変更などをしてイタチごっこになるのは避けられない。これは悪質アダルト系サイトなどと同様に、インターネットの法規制がさらに強化されないことには、どーしようもないだろう。
さらに、海外競馬との協調体制を図るそうだ。とりあえず香港ジョッキーズクラブと“善隣政策”なるものを結んだ。「両国の競馬組織が、お互いの損益を守って馬券発売の協力をする」という内容らしいが、これがどーいうことなのかは不明。(もしや香港のレースが日本で買えるようになったりするんだろうか・・それは歓迎すべきことであるが)そして、この政策を世界中に広げていく目論見みたいだが、足並み揃えて協調してもらえるかは今後の根回し次第のようである。
ま、それはそれとして尽力してほしいが、この不況下でアエぎ苦しむ一般企業からすれば贅沢な悩みかもしれない。なんと言っても現ナマ商売の超優良特殊法人である。もっともっと“ノミ屋に負けない”ファンサービスをしてもバチは当らないだろう。まずは、そこんとこの認識が必要なのかもしれないし、ちゃーんと競馬ファンをつなぎ止めておかないと、ホントにたいへんなことになっちゃうよ、JRA様。
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