イスタンブール/イスタンブールの観光・世界遺産

イスタンブールの観光・世界遺産(3ページ目)

ヨーロッパ側とアジア側の二大大陸にまたがるイスタンブールは、世界遺産や歴史的観光ポイントから、ベリーダンス、トルコハマムに至るまで、見どころが多層に渡る魅力満載の町。旅をするにも、効率よく、色々な層のイスタンブールを体感したいですよね。ここではお勧め観光ポイントをご紹介しますので、是非旅の予習にお役立てください!

執筆者:安尾 亜紀

イスタンブールの博物館、美術館

イスタンブールにおける近代美術館ブームの中、満を持してオープンしたイスタンブール・モダン(©The New York Times)

イスタンブールにおける近代美術館ブームの中、満を持してオープンしたイスタンブール・モダン(©The New York Times)

歴史の町、イスタンブールには充実した収蔵品を備えた博物館も数多く、その上最近の美術ブームの影響で小さな近代美術館も次々にオープンしています。

考古学博物館

アレキサンダー大王の石棺にある、躍動感あふれるレリーフ

アレキサンダー大王の石棺にある、躍動感あふれるレリーフ

トルコの遺跡が次々とヨーロッパ列強の調査団によって国外に持ち出されている事を嘆いたオスマン・ハムディ・ベイが、1891年にここを設立。それ以降、トルコ国内で発掘された遺跡の多くはこの博物館に集められ、今や10万点以上を収蔵する大博物館になっています。

石棺の展示が特に充実しており、中でもアレキサンダー大王の石棺と嘆き悲しむ女たちの石棺は必見。専門知識がない人が見ても素晴らしさに畏敬の念を抱くにちがいないレリーフです。

<DATA>
■Arkeoloji Muzesi(アルケオロジ・ミュゼシ)
住所:Osman Hamdi Bey Yokusu, Gulhane
TEL:0212(520)7740
営業時間:9:00~17:00(冬期)、(月曜休み)
料金:10トルコリラ
アクセス:トラムGulhane駅から徒歩6分

 

軍事博物館

当時のヨーロッパ軍が恐れおののいたというイェニチェリ軍楽隊の演奏

当時のヨーロッパ軍が恐れおののいたというイェニチェリ軍楽隊の演奏

12~20世紀の武具など、オスマン軍にまつわる展示品があります。一番の見どころは、オスマントルコ帝国時代にオスマン軍を鼓舞するために結成されたというイェニチェリ軍楽隊のコンサート。毎日館内専用ホールで15~16時に行われています。

<DATA>
■Askeri Muzesi(アスケル・ミュゼシ)
住所:Askeri Muze ve Kultur Sitesi Komutanligi, Harbiye, Sisli
TEL:0212(233)2720
営業時間:9:00~17:00(軍楽隊コンサートは15:00~16:00)、(月・火曜休み)(夏期・冬期)
料金:4トルコリラ
アクセス:タキシム広場より徒歩20分、地下鉄Osmanbey駅より徒歩9分

 

イスタンブール・モダン

2階は絵画、1階はポップアートが中心

2階は絵画、1階はポップアートが中心

2004年に新しくオープンした近代美術館。規模はそれほど大きくないものの、トルコ人芸術家による現代アートを中心とした展示品が充実。考古学博物館を創設した、トルコ人画家の巨匠、オスマン・ハムディ・ベイの作品も見ものです。海岸沿いの眺めが美しい館内カフェもお勧め。

<DATA>
Istanbul Modern
住所:Meclis-i Mebusan Cad. Liman Isletmeleri Sahasi Antrepo No: 4 Karakoy
TEL:0212(334)7300
営業時間:10:00~18:00、木曜のみ~20:00 (月曜休み)
料金:12トルコリラ
アクセス:トラムTophane駅より徒歩7分

 

ペラ美術館

トルコ一の名画と言われている「カメの調教師」

トルコ一の名画と言われている「カメの調教師」

かなり規模は小さいものの、イスティクラル通りからすぐのところにあるので、散策がてら寄ってみたい美術館の一つ。展示品には質の高いものが多く、特に 17~19世紀のオスマントルコ帝国時代にヨーロッパから来た画家たちによる絵画が充実しています。細密画ではなく、印象派的画風で描かれた当時のオスマ ントルコ帝国の人々の様子は一見の価値あり。最大の見どころは、オスマン・ハムディ・ベイの代表作「カメの調教師」。その他アナトリア文明の計量器やキュタフヤのタイルなども揃っています。

<DATA>
Pera Muzesi(ペラ・ミュゼシ)
住所:Mesrutiyet Caddesi No.65 Tepebasi, Beyoglu
TEL:0212(334)9900
営業時間:10:00~19:00、日曜は12:00~18:00 (月曜休み)
料金:7トルコリラ
アクセス:タキシム広場より徒歩17分

 

サークップ・サバンジュ・美術館

海岸沿いの高級住宅地に佇む白亜の豪邸美術館

海岸沿いの高級住宅地に佇む白亜の豪邸美術館

ヨーロッパ側海岸沿い北部のエミルガン地区にある美術館。トルコ有数の財閥サバンジュ家が自宅を美術館に改装、2002年に美術館としてオープンしまし た。オスマントルコ帝国時代のコーラン写本や筆装飾、カリグラフィーやオスマン・ハムディ・ベイを始めとしたトルコ人画家たちの絵画など様々な芸術作品が展示されています。また、元邸宅だった建物内のインテリアやお洒落な館内カフェなども見どころの一つ。ちょっと行きにくい場所ですが、時間があったら是非行きたいプチ・贅沢美術館。

<DATA>
Sakip Sabanci Muzesi(サークップ・サバンジュ・ミュゼシ)
住所:Sakip Sabanci Cad. No:42, Emirgan
TEL:0212(277)2200
営業時間:10:00~18:00、水曜は10:00~20:00(月曜休み)
料金:3トルコリラ
アクセス:バス停Cinaralti(チュナルアルトゥ)より徒歩2分
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