競馬/競馬関連情報

競馬概論その1 競馬と付き合う ギャンブルとロマンの融合から

競馬の楽しみ方って人それぞれですよね。でも何かの事情で泣く泣くやめなきゃいけなくなったりしたらツラいものです。そこで競馬との上手なお付き合いみたいなことを考えてみました。

執筆者:十時 龍一

世の中には2種類の人間がいる。賭け事をする人としない人だ。「俺には賭け事なんて必要ない。人生そのものがギャンブルさ」などと立派なことをおっしゃる人もいるが、できればそんな人とはお友だちになりたくない。そういう言葉って逆に薄っぺらく思えてしまう。それよりも自分の弱さを知っているギャンブラーの方が人間として魅力があるような気がするが、どうだろうか。なんてことを念頭に、正しい競馬との付き合い方みたいなものを考えてみた。

とりあえず世の中の競馬ファン人口はどれくらいなのだろうか?と思って検索してみたが、キチンと記述されてあるものを見つけきれなかった。(データを知っている人がいたら教えてほしい)G1レースの総売上なんかを考えあわせると、なんとなく千万単位の人口にはなるだろうという予測はつきそうだ。そして競馬との付き合い方って、それと同じ数だけあるのではないかと思う。一般的に世間でよく言われるのが『ギャンブル派』と『ロマン派』という線引きである。

いっさいの感情を抜きにして、ゴルゴ13のような眼つきで穴場にカネを入れる。贔屓する馬はいないし、応援馬券などというものには無縁である。馬ではなく色のついた数字が走っていると考え“オグリコール”なんかで盛り上がっていても見向きもしない。というのが正統な『ギャンブル派』だろう。必殺の連戦連勝であればそれもいい。しかし控除率どおりにしか勝てないような競馬だったら、かなり強靭な精神力でないと耐えきれないパターンである。

なによりも華麗なストーリーを重視する。オグリキャップのことを“オグリン”などと呼び、自分のペットと勘違いしてしまう。愛してる(と思いこんでいる場合が多い)馬がレース中に転んだりすると、ショックで競馬場に行けなくなる。しかし新たなアイドルっぽい馬が出現するや、またいそいそと横断幕を作ったりする。というのが『ロマン派』である。だがしかし、そんなドリーミーな気持ちだけで競馬と向きあっていても疲れてしまうだけではないか。

あえて極端な例で比較したが、どちらが良くて、どちらが悪いということではない。このバランスをうまくコントロールできる人が、息の長い競馬ファンとして生息しているのではないか、と考えられるのだ。
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