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松尾演出、ミュージカル『キャバレー』

66年の初演以降、世界中で繰り返し上演され続けている名作ミュージカル『キャバレー』を「大人計画」の松尾スズキが演出! 2007年下半期話題の舞台が、ついに幕を開けました。

執筆者:長谷川 あや

松尾演出、個性派キャストによる新版『キャバレー』

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本作がミュージカル初挑戦となる松雪泰子。ベルリンのキャバレーの歌姫を演じる
66年、巨匠ハロルド・プリンスがミュージカル化。72年にはボブ・ホッシーが映画化し、世界的な大ヒットを博したミュージカル『キャバレー』。世界中の多くのプロダクションが繰り返し上演してきたこの作品を、今回、「大人計画」の松尾スズキが演出します。

映画版ではライザ・ミネリが演じたヒロイン・サリーに挑むのは、松雪泰子。ライブ等で歌を披露している松雪ですが、ミュージカルは初挑戦。公開舞台稽古前のインタビューでは、「ライブと舞台とでは表現方法が違うので……。滅茶苦茶緊張しています」と語っていました。MC役には、個性派俳優、阿部サダオ、サリーと恋に落ちるアメリカ人の小説家、クリフ役には若手実力派、森山未來と魅力的なキャストが揃いました。

「舞台の出来は上々です」(松尾)

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まだ23歳ながらキャリアは充分な森山未來。歌が中心のミュージカルだが抜群の運動能力を披露する場面も!?
『キャバレー』は、クリストファー・シャーウッドの小説「ベルリン物語」とジョン・ヴァン・ドゥルーンの戯曲「私はカメラ」を原作としたミュージカル。

ヒトラー政権の台頭へと向かう時代のベルリンのキャバレー「キット・カット・クラブ」を舞台に、歌姫サリーや彼女を取り巻く人々の恋物語をリリカルに、刹那的に描きます。独特の退廃的ムードが漂うこの作品を松尾がどう演出するか演劇ファンの期待が高まるところですが……。
「登場人物がみんな外国人なので、(日本人同士で)クリフとかサリーとか呼び合うのに慣れるまでは恥ずかしくて大変でした」とお茶目な(?)松尾ですが、「舞台の出来は上々ですね」ときっぱり。松雪も「たっぷりと松尾演出を楽しみました。松尾さんの新しい『キャバレー』を堪能していただけると思います」と自信をのぞかせます。

さて、実際に舞台はいかに!?
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