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ミュージカル『ウィキッド』日本上陸!

ブロードウェイ開幕から3年を経過した今もなお、チケット入手困難なミュージカル『ウィキッド』。10年に一度、出るかでないかといわれる大作ミュージカルが、いよいよ日本に上陸します!

執筆者:長谷川 あや

今、世界で最もヒットしているミュージカル

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人気者のグリンダ(右)と緑の肌にコンプレックスを持つエルファバ(左)。二人の少女の友情を主軸にストーリーが展開していきます。Original Broadway Production photo by Joan Marcus

のっけから私事で恐縮ですが、数日休みが取れれば(いや、無理やりとっても)、ふらりとニューヨークに行き、観劇を楽しむのが、わたしの何よりの楽しみ。そんなわたしが、ここ最近、ブロードウェイで必ず見ている作品といえば、『ウィキッド』。今回で4回目の観劇となりますが、何度観ても飽きることはないし、逆に見るたびに毎回新たな発見、感動があり、作品の完成度の高さに驚かされます。

『ウィキッド』は、今、世界でいちばんヒットしていると言われている作品。2003年10月にブロードウェイで開幕後、ロンドンやシカゴでも上演が行われていますが、現在もすべてのカンパニーが100パーセントの入場率を誇るという驚異的な記録を打ち立てています。そんな大作ミュージカルが、いよいよ日本に上陸することに。製作を手がけるのは、劇団四季。汐留の電通四季劇場[海]で、6月より無期限ロングランが行われる予定で、現在、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンで、30分の短縮した「特別版」が上演されていますが、日本で、日本語での──非英語圏での全編上演はこれが初めてとなります。


8歳でも、80歳でも楽しめるエンターテインメント

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North American Tour Production photo by Joan Marcus
1月23日に行われた製作発表に参加したオリジナルプロダクションプロデューサーのマーク・プラットは、「8歳から80歳の人まで、楽しめる作品」とこのミュージカルの魅力を語ります。そうなんです。「オズの魔法使い」というファンタジーの前日談的なこちらの作品、オズのファンはもちろん、オズの世界を知らない人でも十分楽しめるようにできています。劇場に入った瞬間にオズの世界に誘われるようなスペクタクルな空間(2004年のトニー賞装置デザイン部門最優秀賞)。それぞれの俳優のために仕立てられた200着を超える衣装。美しいメロディラインで知られるスティーヴン・シュワルツの音楽など、多彩なエンターテインメント性に溢れています。人それぞれ、違ったところに魅力を感じられるのが、この作品のなによりの強みではないでしょうか。ウィットに富んだシンプルなストーリーも人気の秘密。どっぷりエンターテイメント性に浸るのもあり。また、作品の根底に見え隠れする現代社会の縮図のようなものに、自分の生き方を照らし合わせてみるのもあり! とても奥深い作品です。
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