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ウィーン版「エリザベート」製作発表(2ページ目)

日本初演から11年。絶大な人気を誇るミュージカル「エリザベート」のオリジナル版であるウィーン版が、2007年春、初来日。ウィーンのベストメンバーが、フルオーケストラと共に完全引っ越ししてきます!

執筆者:長谷川 あや

音楽は、言葉を超えるユニバーサルなもの

画像の代替テキスト
左から、ルカス・ペルマン、マヤ・ハクフォート、マテ・カマラス

マヤ・ハクフォート(エリザベート役):
私はこの作品をもう1000回以上演じてきました。これほど演じた役柄はほかにありませんが、今でも演じるたびに、この作品のすばらしい楽曲を歌えることに喜びを感じています。その私にとって、日本で公演ができるのはとても名誉なことです。私は音楽はユニバーサルなものだと信じています。日本のみなさまには私たちの言葉はおわかりいただけないかも知れませんが、音楽を通して私たちの心をご理解いただけると信じています。『エリザベート』という作品は、一人の女性が男性社会の中で戦い、自分自身を見出していく作品でもあります。エリザベートの心の動きを舞台で表現するのはとても難しいことですが、同時に大変やりがいを感じています。

マテ・カマラス(トート役):
今回の初来日をとても喜んでいます。私とエリザベートとの出会いは、1996年。ハンガリーの大学で勉強していたときのことでした。ある友人に、この『エリザベート』という作品を観ることをすすめられ、トート役が合っているのではないかと言われたのです。この2年後にブタペストでこの役を得て、以来、トートと私は同化しています。この役と私を繋いでくれたリーヴァイ氏には、心から感謝しています。今回、日本で客演できることも、この上ない喜びです。

ルカス・ペルマン(ルドルフ役)
来年2ヵ月半も日本に来て、日本の文化と国と食事を体験できるなんて、まだ信じられません。このことで、みなさんの文化を知ることができる幸せに感謝しています。インターネットや飛行機の発達で世界は、小さくなりました。グローバル化の中でもいまだ存在する憎しみや苦しみといったものを、こういった文化の交流の中で避けていくことができるのではないでしょうか。この公演がきっと素晴らしいものになること、みなさんにご満足いただけることを信じています。


●公演情報
<ウィーン版>ミュージカル『エリザベート』
[脚本・歌詞]ミヒャエル・クンツェ
[音楽]シルヴェスター・リーヴァイ
[オリジナルプロダクション]ウィーン劇場協会

大阪公演
ウィーンオリジナルの舞台装置を可能な限り再現したオリジナル版
[日程] 2007年3月28日(水)~4月30日(月・祝) 
[会場] 梅田芸術劇場メインホール

東京公演
ウィーンのフルキャスト、オーケストラによるコンサート版
[日程] 2007年5月7日(月)~5月20日(日)  全16回公演
[会場] 新宿コマ劇場
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