大統領役で御馴染みのマーティン・シーンが「てやんでぇ」オヤジとして『TVキャスター・マーフィー・ブラウン』に出演『ザ・ホワイトハウス』のマーティン・シーン『ザ・ホワイトハウス』(米NBC:1999年~2006年)のジェド・バートレット大統領で御馴染みのマーティン・シーンが、ワーキングウーマンが主人公のメガ・コメディ『TVキャスター・マーフィー・ブラウン』(米CBS:1988年~1998年)にゲスト出演したのは1993年9月(シーズン6 第2話「Angst for the Memories」)のことでした。マーティンが演じたのは、60年代文学界のアイドルとして自由を平和を詠ってきた作家のニック・ブローディ役。人気報道番組F.Y.I.のリポーターとして活躍する勝気でエネルギッシュなジャーナリスト、マーフィー・ブラウン(キャンディス・バーゲン)が、自信を持って企画した「The 60's」に招かれた大物ゲストとして登場する役です。熱いインタビューになると思いきや、ニックは「てやんでぇ」調で、60年代に執筆したものは「中味のない作品ばかりだった」「若気の至りだった」と語り、必死にフォローしようとするマーフィーの気持ちを無視して、ホワイトハウスやレーガン元大統領の悪口を連発。政治家を散々こけにし、「古き良き60年代を振り返る」という趣旨の特番をめちゃくちゃにしてしまう、という自由気ままな「ある意味本物のヒッピー」的な役を演じ、大絶賛されたのでした。当時、人気絶好調だった『TVキャスター・マーフィー・ブラウン』のレギュラー陣に囲まれても、マーティンの存在感は圧倒的でした。この役でマーティンは1994年度エミー賞コメディ部門ゲスト男優賞を受賞しています。英国コメディ界の巨匠ジョン・クリーズ『空飛ぶモンティ・パイソン』ジョン・クリーズ英国コメディの全てを変えたと称される『空飛ぶモンティ・パイソン』(英BBC:1969年~1974年)の代表的存在であったジョン・クリーズが、80年代アメリカで爆発的人気を誇ったシットコム『Cheers』(米NBC:1982年~1993年)にゲスト出演したのは1987年3月(シーズン5 第21話「Simon Says」)のこと。ケルシー・グラマー演じる精神科医フレイジャー・クレインのローズ奨学生時代の旧友で、世界的に有名なマリッジ・カウンセラーDr.サイモン・フィンチ・ロイスという役で登場し、現在『ダメージ』でアーサー・フロビシャーを演じているテッド・ダンソン演じるサムと結婚を控えたダイアン(シェリー・ロング)の結婚が上手くいくかどうかを繰り返しカウンセリングするはめになる、という「ありがち」なストーリー展開でしたが、ジョンの「典型的イギリス紳士な態度を崩さずピンポイントで毒を吐く」シニカルな演技が大絶賛されたのです。また、サムとの絶妙な絡みも高く評価され、ジョンはこの役で1987年のエミー賞コメディ部門ゲスト男優賞を見事受賞。ケルシー・グラマーは、スピンオフ『そりゃないぜ!?フレイジャー』(米NBC:1993年~2004年)と合わせて22年もの間、精神科医フレイジャー・クレインを演じ続けるなど、『Cheers』は数々の伝説を残した名作として語り継がれています。次は歌手のシンディ・ローパーと『フレンズ』の名ゲストたちです!次ページへ>>前のページへ123次のページへ