オリジナル『名犬ラッシー』西部劇&ファミリードラマがうけた50年代1950年アメリカでケーブルテレビの放送が開始され、翌1951年にはカラー放送がスタートしテレビドラマの製作量も増え多くの名作が生まれました。国民的ドラマとして今でも語り継がれる『アイ・ラブ・ルーシー』(51年)、『ルーシー・ショー』(57年)、サスペンスの代表作『ヒチコック劇場』(55年)は50年代の代表作です。また、この頃子供向けでない番組にはその旨を明記するようになり「一家で安心して楽しめるファミリードラマ」の発展にも繋がったといえます。日本でもファンの多い『名犬ラッシー』(54年)、実在の女性ガンウーマンが主人公の西部劇ドラマ『アニーよ銃をとれ』(53年)、典型的なアメリカンファミリーを描いたシットコムの草分け『パパは何でも知っている』(54年)、正義の味方ヒーロー・ドラマ『スーパーマン』(52年)など、子供も大人も楽しめるドラマが多く製作されました。西部劇ドラマはこの時代のトレンドであり、クリントン・イーストウッドの出世作『ローハイド』(59年)、『ガンスモーク』(55年)がヒットしています。警察・刑事ものとしては、警察が参考にしているとまでいわれた高速チェイスが見所の『ハイウェイ・パトロール』(55年)が、そして弁護士・法廷ものとしては『弁護士ペリー・メイスン』(57年)が人気を集めていました。変わった番組としては現在の『ザ・ソプラノズ~哀愁のマフィア』に近いて遠い、ギャングを追い詰める捜査班のリアルな物語『アンタッチャブル』(59年)が放送されています。ちなみに日本でテレビ放送が開始したのは1953年のことですが、放送開始と同時に多くのアメリカンドラマが輸入され、上で挙げた作品も全て数年差で日本放送が実現しています。次は、ベトナム戦争がスタートした60年代ですa href=" index3.htm ">次ページへ>>前のページへ1234次のページへ