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『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』(3ページ目)

『ER』『CSI』を超える視聴率をマークしアメリカで大人気のドラマ『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』をご紹介します!

執筆者:堀川 樹里

グレイズ・アナトミー

『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』オススメ5つの理由

【注意:少しですがネタバレがあります】
■1 現代女性の悩みがてんこ盛り
ドラマの主人公メレディスの母親はキャリアに生きた女性で、彼女は寂しい幼少期を過ごしました。医者になりたいと言ったとき、母親は「あなたには無理」と反対し、医者を目指してからも周囲は有名な母親の名前を引き合いに出し、常に母親を意識して生きてきました。そんな親子関係を嘆く暇もなく、現在彼女は母親の介護という問題を抱えているのです。

このことが仕事や恋愛に影響することもしばしばなのですが、彼女は母親がそうしたようにキャリアを最優先させます。その葛藤を見て人事を思えない女性は少なくないと思います。

職場恋愛という恋愛スタイルの難しさもドラマに出てきます。特に上司との恋愛をオープンにするのは普通の企業に勤める会社員にとっても勇気のいることではないでしょうか。

日本でもクローズアップされているキャリアウーマンの結婚や妊娠などのタイミングなどもこのドラマには出てきます。

登場人物たちの身に降りかかることが、現代に生きる女性として人事と思えない。そんな現代女性の悩みを凝縮させたドラマが『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』なのです。

■2 強い女性たち
このドラマに登場する女性たちは色々な意味で強く、たくましいのが特徴です。

メレディスもクリスティーナも、付き合う相手を翻弄させてしまう、主導権をがっちりと持っていますし、イジーも過去にモデルとなったことを冷やかされても恥じたり黙りこむことなく堂々と言いのめします。

もちろん彼女たちも影では苦しみ傷ついているのですが、凛とした態度で仕事に、社会に立ち向かうその姿は多くの女性視聴者の共感を得ました。

■3 優しい男性たち
弱々しいという意味ではなく、仕事の忙しさにかまけて女性の気持ちを無視するような男性が少ないというのも、このドラマの特徴といえます。

女性たちに翻弄されてしまいがちで、特にジョージに関してはまるで母親のような気持ちで見てしまうほどハラハラさせられますが、男性の繊細な部分がとてもわかりやすく演出されているように感じられます。

女性向のスタイリッシュなドラマではあるものの、男性視聴者からも指示されているのは「はぁ、分かるなぁ」と思わせる男性登場人物たちの存在が大きいからなのです。

■4 メルティング・ポット
インターン仲間のクリスティーナは韓国系アメリカ人という設定ですが、クリスティーナだけでなく舞台となる病院には多くのアジア人スタッフが行きかいます。

アジア人だけでなく、アフリカンアメリカンも、ヒスパニック系も混じりあい、白人だけ、または白人とアフリカンアメリカン中心となりがちな他のドラマにはない、リアリティー溢れる「都会の大病院」を見ることができるのです。

クリスティーナを演じたサンドラ・オーも、人種が程よく混じりあったこのドラマをアジア系役者として高く評価していました。

■5 手抜きのない医療シーン
『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』には『ER』のように医療シーンが連発されるわけではありません。逆に手術シーンなどは少ないのですが、『ER』同様に医療専門スタッフを採用し、ドラマのシーンをリアルに描くように最大限の努力をしており、高い評価を得ています。

このリアリティー溢れる医療シーンが、キャリアウーマンとして活躍する登場人物たちをより一層リアルに演出しているのです。

かなり見ごたえあるドラマに仕上がっているのも、迫力のある医療シーンのおかげともいえるのではないでしょうか。


次はメレディス、クリスティーナを演じる役者をご紹介!次ページへ>>
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