シリアスな役からコメディな役まで幅広く演じられるジェイムズ・スペイダー |
作品賞&監督賞 『Lost』(ABC)
作品賞と監督賞を受賞した米ABC局の『Lost』は、今回のエミー賞で最多に値する12部門でノミネートされていました。このドラマは昨年9月に放送がスタートされるや否や爆発的人気が出た番組です。このドラマは、飛行機が無人島に墜落し、生存した48人が生き延びるために時には助け合い、時には理性を失うという生身の人間を描いたも。何も接点のない、職業や人種も様々な彼らが極限状態に追い込まれた時、どのような行動をとるのか、どのような心理状態に陥るのかを見事に描いており、話題になりました。
テロやハリケーンによる被害など、何があってもおかしくないと思っているアメリカ人にとって、共感できる部分の多いドラマであることも、授賞の大きなポイントだったのでしょう。
監督賞を受賞した、ジェイ・ジェイ・エイブラムズは『エイリアス』などを手掛けた名監督です。
日本でもスカイパーフェクTV!725チャンネルほかで放送しているAXNで10月2日(日)の21:00から『Lost』のプレミア放送がスタートします。
主演男優賞 ジェイムズ・スペイダー 『Boston Legal』(ABC)
2年連続して主演男優賞の授賞したジェイムズ・スペイダーは1960年2月7日生まれ。1980年代にアメリカ映画界を支配していたブラット・パック・フィルムの映画『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』(1986)など数多く出演。悪役としての演技が好評となりました。1989年映画「セックスと嘘とビデオテープ」でカンヌ映画祭主演男優賞を受賞。
ハリウッド映画俳優のイメージが強いジェイムズですが、1997年にアメリカで爆発的なヒットとなったTVコメディドラマ『となりのサインフェルド』にゲスト出演。大きな話題を呼びます。その後、2002年~2003年に『ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル』に出演。同番組のスピンオフ番組として2004年にスタートした法廷ドラマ『『Boston Legal』で2年連続のエミー賞受賞となったのでした。
ちなみにジェイムズは、物凄い近視でありコンタクトレンズがあわない体質なため、メガネをかけないキャラクターを演じる時は、他の俳優さんたちの顔が見えずに四苦八苦するのだそうです。
個人的にジェイムズが出演している作品の中で一番好きなのは、『Sex And The City』のキム・キャトラルが主演した映画『マネキン』(1987)です。あの頃に比べると10キロ以上体重が増えたそうで、なかなかの貫禄も出てきましたよね。
主演女優賞 パトリシア・アークエット 『Midium』(NBC)
透き通るような蒼い瞳が印象的なパトリシア・アークエットは、1968年4月8日にシカゴで生まれ。父も兄弟姉妹も俳優という芸能一家の一員です。数多くいるハリウッド女優の中でも、一番幅広い役柄を演じられるとその演技力には定評のある女優さんです。1987年『エルム街の悪夢3/惨劇の館』で映画デビューをし、1993年『トゥルー・ロマンス』でブレイクします。
1995年にハリウッド俳優のニコラス・ケージと結婚した女優さんとしても有名ですよね。ちなみに2001年に離婚しています。
今回彼女が主演出演した2005年スターとのTVドラマ『Midium』では、超能力により殺人事件などを解決に導く主婦役を演じています。実在の人物がモデルのこのドラマはアメリカで大ヒット中です。
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