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アートな映画で学ぶパワフルライフ

アートを題材にした映画では、美意識が鍛えられるだけでなく、パワフルな生き方のお手本がたくさんあります。天才の秘密とは? 最もパワフルなアーティストは誰でしょうか?

執筆者:オライカート 昌子

美意識やセンスをアップさせるのに最適なのが、アートを題材にした映画です。今回の記事では、主に画家を描いた作品をピックアップ。アートな映画を見るだけで、美意識が鍛えられ、生活の中での楽しさが倍増。私たちにやる気や行動力などを与えてくれることさえあると思いませんか?

アーティストの才能に触れることができる

ポロック 2人だけのアトリエの画像
ジャクソン・ポロックは、20世紀のアメリカを代表する画家。偶然性を美しく描くアクション・ペインティングを確立した。
アートを題材にした映画を見ると、再現された絵画を見る機会に恵まれます。映画がきっかけで今まで知らなかったアーティストに出会うこともあると思います。

特に現代アートの作品は、教科書に載っているわけでもなく、日常的に触れる機会もあまりありません。ジャクソン・ポロックや、ジャン・ミシェル・バスキアのように、名前は知っていても、作品がどのようなものか知らない場合もあると思います。映画をきっかけに、現代アートの刺激的で豊かな世界に興味が出てくるとしたら、ラッキーですよね。

日本では、まだ名前が浸透していない芸術家に、20世紀のイギリスを代表するフランシス・ベイコンがいます。この人の内面と愛を濃厚に描いた映画が、『愛の悪魔 フランシス・ベイコンの歪んだ肖像』です。フランシス・ベイコンと聞けば、ルネサンスの哲学者、「フランシス・ベーコン」を思い描く人も多いのではないでしょうか。アイルランド出身のこの芸術家は、実は、哲学者フランシス・ベーコンの子孫なのです。

ひらめきの瞬間を追体験できる

真珠の耳飾りの少女の画像
フェルメールの作品「真珠の耳飾りの少女」をテーマに、大胆に知られざる画家の姿を書いた作品。
アーティストが作品の着想を得る瞬間に興味を惹かれませんか? 霊感を得て、素晴らしい作品を生み出すきっかけになった瞬間は、『ポロック 2人だけのアトリエ』にも、象徴的に描かれています。

才能を認められていたものの、まだブレイクしていなかったジャクソン・ポロック。彼が新しい表現方式を見出し、有名になるきっかけになる作品を着想したのは、絵筆から床に絵の具が垂れた瞬間。

オランダの画家、フェルメールが、「真珠の耳飾りの少女」を描いたきっかけは、メイドの少女の純真さに心揺すぶられたこと。映画『真珠の耳飾りの少女』では、そのように描かれています。

寡作で、謎の多い画家フェルメールは、19世紀以降再発見され、静謐な空間と差し込む光の美しさが特徴。ハンニバル博士が偏愛する画家としても有名です。

作品が産声を上げるきっかけは、映画を作る側にもあるはずです。だからこそ映画では、その特別な瞬間が、美しく、また説得力を持って描かれます。私たちの誰もが、時折、小さなひらめきを得ているのではないでしょうか?そのひらめきを、どれだけ大切にできるか、形に出来るのか、アーティストを描いた作品は、思い出させてくれるのです。


次ページは、画家の創作シーンと、天才と凡人の関係についてです。
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