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スパイダーマンで学ぶネガティブ脱出法

『スパイダーマン3』の中では、日常的なわかりやすいダークサイドが描かれています。心の闇は、誰もが持っていて、ネガティブに自分を汚染してしまうかも?ネガティブから脱出するには?

執筆者:オライカート 昌子

5月1日より『スパイダーマン3』が世界最速公開されています。『スパイダーマン』シリーズといえば、ヒーローものというジャンルの中でも、深みや人間味が独特な作品。

スパイダーマン3の画像
『スパイダーマン3』2007 Sony Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved
今回の『スパイダーマン3』では、その深みの描かれ方が、さらにパワーアップ。『スターウォーズ』シリーズよりわかりやすく、日常的なレベルで、人間の闇とも言えるダークサイド(ネガティブ性)についても、描かれています。楽しめる娯楽大作であると同時に、日常的に落ち込みがちな、ネガティブ脱出法のヒントにもなる作品。この映画から、幸せな毎日のためのコツを学ぶのはいかが?

ダークサイドは今流行り?


なんて言ったって、「ダークサイド」という言葉で有名なのは、『スターウォーズ』シリーズです。『スターウォーズ エピソード3/シスの復讐』では、アナキン・スカイウォーカーが、フォースの暗黒面に転落する過程が描かれ、「ダークサイドに堕ちる」という言葉が、一般的に使われるようになりました。

2006年のスマッシュヒット作『プラダを着た悪魔』の中でも、映画の中盤に「ダークサイドに落ちたんだね」という台詞が使われています。

最近では、闇やネガティブ性の「ダークサイド」を、自分と無縁だと考えるのではなく、自分の中にもひょっとしてあるのではないかと仮定して描かれています。

嫌悪する敵の中にも、愛すべきブライトサイトがあり、味方や自分の中にも暗黒面(ダークサイド)があるかもしれない。そのように描かれることで、映像世界に深みと奥行きを与えているように感じます。

ダークサイドに自分の行動が左右されればネガティブになる?

スパイダーマン3の画像
『スパイダーマン3』2007 Sony Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved
『スパイダーマン』シリーズの主人公、ピーター・パーカーは、前2作では、どこにでもいるような好青年として描かれてきました。スパイダーマンは、「親愛なる隣人」。そんな彼が、ダークに染まってしまうのが、『スパイダーマン3』です。

誰でも、自分が知っている表面的部分の奥底に、自分の知らない顔を持っています。その中には、好ましい顔だけでなく、欲望や、暴力性や、弱さ、高慢、傲慢、鈍感など、できれば避けたい部分もあったりします。

知らず知らずに、その気づかなかった部分に自分の行動や思考や感情が左右されているとしたら?

こうしたかったのにできなかった。思うように行動できなかった。人に好かれたいのに、好かれない。感情に左右される。など、いろいろな部分で、自分自身をコントロールできない事態に見舞われてしまいます。

また、普段は大丈夫だと思っていても、受験や面接や、大切な人に言葉を伝えたいという場面で、突然自分の中の何かが邪魔して、どうしても上手くいかないことがあったりします。

自分をコントロールできない場合があればあるほど、気持ちも沈むし、上手くいかないことが起きることが多くなるはず。

ポジティブに元気な毎日を過ごしたいと思っていても、それができないときには、自分の中に無視している暗黒面があるのかもしれませんね。

次ページでは、自分の中のダークサイドの見つけ方を掲載します。
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