ガーリーな映像美が好感度大
ソフィア・コッポラ監督作品
『ヴァージン・スーサイズ』は、ソフィア・コッポラ監督が手がけたデビュー作で、思春期の少女をリアルに描いた甘酸っぱい作品で音楽も効果的 |
初監督作品は、ジェフリー・ユージェニデスの『ヘビトンボの季節に自殺した5人姉妹』を映像化した『ヴァージン・スーサイズ』。13歳から17歳の5人の姉妹が自殺してしまうというショッキングなテーマなのに、淡くてピンキーで透明な映像と、ポップで懐かしさ満点の音楽で、思春期の複雑ではかない感性を表現しているのはさすがです。
カメラマン出身の監督ということで、ディテールにも凝っています。ピンクのブラジャーの乗っている十字架や、化粧品の小瓶、可愛らしい香水などが、ガーリーでとてもおしゃれ。
公開中の『マリー・アントワネット』も、まさしくソフィア・コッポラ監督でなくては撮れなかった映像作品と言えるでしょう。パステルカラーのドレス、色とりどりの靴、飾っておきたいぐらいかわいいお菓子など、ロココの世界を、今までなかった映像美で探っています。
新作もその実力は、健在
『マリー・アントワネット』全国ロードショー中 |
ソフィア・コッポラ監督の代表作とも言える作品は、アカデミー賞5部門ノミネート、脚本賞受賞作の『ロスト・イン・トランスレーション』。私たちが見たことのない角度からのトーキョー(東京)が描かれています。異国で出会った男女の淡い恋を描きながら、硬質でドライな雰囲気で孤独さを表現。人恋しさが募る映画ではないでしょうか?
映像美といえば、あの映画。詳細は次ページ