ところで、最近映画の舞台として人気なのがアフリカ。アカデミー賞でも、アフリカを舞台にした映画が常連になりつつあります。
アフリカの現実は、映画の中でも、楽しいものばかりではありませんが、苦難や混迷が描かれていても、雄大な大地や、力強く生き抜く人々の姿に、私たちは強く惹きつけられます。今回の記事では、アフリカを舞台にした映画に注目してみました。
『約束の旅路』について映画ブログを書けば募金ができる
『約束の旅路』は、ベルリン国際映画祭で観客賞を受賞。 |
スーダンの難民キャンプからエチオピア系ユダヤ人をイスラエルまで移送する「モーセ作戦」が話の発端。それをきっかけに、母親と離れ離れになってしまう少年の行く末が、人間性の暖かさに包みこむように描かれ、感動的です。話の大部分は、イスラエルで進行しますが、決して政治的な話にはならないところが、フランス映画らしいところです。
日本初の試みとして、この映画についてブログを書くと、UNHCRに1ブログにつき、50円の募金ができるブログ基金キャンペーンが行われています。詳細
60人のブログで毛布1枚、100人のブログで調理セット1家族分、200人のブログで健康診断25人分がまかなわれるとのこと。
映画といえば、娯楽のイメージが強いのですが、映画は、知らない世界を知ったり、世界に近づいたりするための方法のひとつです。ブログ基金キャンペーンは、世界を知った後の、小さな行動のきっかけになるのではないでしょうか?
アカデミー賞を彩ったアフリカを舞台にした映画
『ラスト・キング・オブ・スコットランド』© 2006 Twentieth Century Fox |
3月10日より公開。今までは脇役でいい味を出していたフォレスト・ウォティカーが、迫力たっぷりに、悪名とどろく実在のウガンダの元大統領、イディ・アミンを演じ、第79回アカデミー主演男優賞を獲得した作品。スコットランド人の側近の青年医師の視点で描かれています。刺激的な場面もありますが、見所満載のパワフルな衝撃作!。
レイチェル・ワイズが、第78回アカデミー助演女優賞を受賞した、ジョン・ル・カレ原作ベストセラーの映画化。ラブストーリーとサスペンス・ミステリーが見事に融合した感動作。初めは政治に無関心でケニアのナイロビでガーデニングに精を出す主人公の役には、『メイド・イン・ニューヨーク』のレイフ・ファインズ。
4月14日より公開。第78回アカデミー賞において、アフリカ発の映画が初めて外国語映画賞を受賞した記念すべき作品。南アフリカの都市ヨハネスブルグの旧黒人居住区ソウェトに住む暴力と無軌道の生活をしている少年(ツォツィとは、不良のこと)が、ある日赤ん坊に出会ったところから、優しさに目覚め、希望を見出していく。
アフリカに移住したドイツ系ユダヤ人一家を描く、ドイツ製映画。第75回アカデミー外国語映画賞受賞作。おおらかで壮大なアフリカの大地と自然が美しく描かれています。
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