新春映画の中から、ビジネスマンのあなたにも効く、ココロを癒す映画をご紹介します。今回ご紹介するのは、公開中の『リトル・ミス・サンシャイン』、1月20日公開のウィル・スミス主演作『幸せのちから』の2本です。
問題がたくさんある人生こそ愛しいと思える映画
リトル・ミス・サンシャイン
(C)2006 TWENTIETH CENTURY FOX |
それぞれが夢を抱くのは悪いことではありませんが、ともすると、自分のことしか考えなくなって、家族が機能不全に陥り、崩壊してしまうこともあります。フーヴァー家も崩壊寸前。食卓では、誰も会話を交わさないほどです。
ところが、オリーブが「リトル・ミス・サンシャイン」コンテストに出場できることになったことから、自殺未遂を犯した叔父のフランクを含めた家族全員で、コンテストが開かれるカリフォルニアを目指すことになります。黄色のオンボロミニバスに乗り、家族は新たな再生の道をたどります。
再生の道は険しく、旅の前途は多難。家族を乗せたバスもポンコツ寸前。負け組家族は、負け組でしかないことが、どんどん証明されてしまう始末。
(C)2006 TWENTIETH CENTURY FOX |
バラバラだった家族が、多難な旅を通して、何かに気づいたところから再生していきます。でも、「何かに気づく」というのは、漠然としていますよね。もしそれが、癒しと再生の特効薬だとすれば、何に気づけばいいんでしょうか?
何でもいいと思います。今まで気づいたことがないことや、今まで見逃していた小さなことに目を向けてみるのはどうでしょう? 新しい力が沸いてくるのではないでしょうか?
自分のことだけ考えていた場所から外に視線を移してみる。相手の立場から考えてみる、あるいは、もう一度自分について考えてみるなど。
フーヴァー一家のように、旅に出てみることもひとつの方法ですが、もっと簡単なのは、単に「問題があっても大丈夫」と、自分や周りの人に声をかけてしまう方法です。この映画を見ると、癒しはシンプルなんだ、と思えるようになれるのではないでしょうか?
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