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ジンクスで読み解く映画界ウラ事情(2ページ目)

映画界には様々なジンクスがあります。アカデミー賞はジンクスの宝庫ですし、ジンクスが映画のヒットを占う手段となっています。そのジンクスは正しいのでしょうか?

執筆者:オライカート 昌子

子役は大成しない?

ホームアローンの画像
復活を期待したいマコーレ・カルキン。
もっと有名なのが、このジンクス。『ホームアローン』のマコーレ・カルキンが、麻薬所持で逮捕されたり、『依頼人』で5000人の候補から選ばれた子役ブラッド・レンフロが銃窃盗罪で逮捕されたなどとのニュースが流れるたびに、このジンクスが思い出されます。

『ターミネーター2』のエドワード・ファーロングも、様々なトラブルが伝えられました。素晴らしい演技力と存在感を持っていた『スタンドバイミー』のリバー・フェニックスが若くして亡くなったことや、『ネバーエンディングストーリー第二章』でバスチアンを演じたジョナサン・ブランディスの突然の死などもそういうイメージを強化しているようです。

ですが、大人になっても大活躍している俳優も多いのも事実。『タクシードライバー』のジョディ・フォスターや、『E.T』のドリュー・バリモア、『アダムスファミリー』のクリスティーナ・リッチ、『インタヴュー・ウィズ・バンパイア』のキルスティン・ダンストなどの女優は、さらに輝きを増しながらスクリーンを彩っています。

『太陽の帝国』のクリスチャン・ベールも、今はバットマンですし、『危険な遊び』でマコーレ・カルキンと共演したイライジャ・ウッドも、『ロード・オブ・ザ・リング』のフロド役で鮮烈な印象を見せてくれました。『ロード・オブ・ザ・リング』といえば、サム役のショーン・アスティンも子役時代に『グーニーズ』に出演していました。

子役が大成するためにはたくましさが必要?

ドリュー・バリモアは、9歳にしてアルコール、タバコ、麻薬に手を染め、14歳で自殺未遂を図るという壮絶な体験をしたといいます。その上で今や完全復活を果たしています。その強さとたくましさが、子役から大人の俳優に脱皮するために必要なのでしょうか?

現在の子役の第一人者といえば、『アイ・アム・サム』を初めたくさんの主演作があるダコタ・ファニング。『ハリー・ポッター』シリーズの三人もいます。彼らが、どのように成長していくのか興味がありますね。『AI』のハーレイ・ジョエル・オスメントは、大人の俳優への脱皮に苦労しているようですが、今後とも活躍してほしい俳優です。

映画に子役は欠かせませんし、子役が活躍する映画には、特別な魅力がありますよね。小さいうちから、お金や虚飾にまみれた大人の世界を目にする子役たちが、大人の俳優へと成長していくためには、たくさんの壁を乗り越えていかなければならないのかもしれません。わたしたちには及びもつかない大変な部分があるのだと思いますが、成長したスターたちを目にするのは大きな喜びですよね。

次のページではアカデミー賞のジンクスについて>>
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