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『ラ・マンチャの男』チョ・スンウ会見(2ページ目)

チョ・スンウ主演のミュージカル『ラ・マンチャの男』が9月22日(土)から29日(土)まで東京・青山劇場で上演されます。実はこのミュージカルはチョ・スンウにとって俳優になるきっかけとなった作品でした。

執筆者:桑畑 優香

韓国ミュージカルの魅力は「若さ」

韓国ミュージカル界の若き旗手、チョ・スンウ
プレス:
『ラ・マンチャの男』には、胸に響く台詞が多く出てきます。チョ・スンウさんの心に一番残っている台詞は何ですか。

チョ・スンウ:
一番印象に残る、そして最も大切な台詞は、ドンキホーテの「己の魂以外、己のものとなすなかれ。現在の自分を愛さず、将来の自分を愛せ」です。

プレス:韓国と日本でミュージカルに違いはあると思いますか。また、韓国のミュージカルの良いところは、どんなところでしょうか。

シン・チュンス:
日本のミュージカルは4作品ほど見ています。とても完成度が高いと思いました。公演にアプローチする基本的な考え方にはそれほど大きな違いはありませんが、役者に違いがあるのではないかと思います。韓国の役者は、ステージ上でエネルギーと情熱を発散するのです。日本でも韓国の役者たちのこうした真摯な演技は通用するのではないでしょうか。

チョ・スンウ:
昨年、日本版の『ジキル&ハイド』を見ました。日本ではベテランの俳優が主役を演じ、そのためか深い感動を覚えました。 韓国ミュージカルの強みといえば、それとは逆に、「若さ」ではないかと思います。若手俳優が挑戦し、生き生きとしたものを生み出す。それが韓国ミュージカルの長所だと考えています。

プレス:
チョ・スンウさんはこれまで映画やミュージカルで様々な役を演じてきました。これまで演じた中で一番自分に近いと思うのはどのキャラクターですか。

チョ・スンウ:
私に似ている役というのは、ないと思います。私が役者としてアプローチする方法には2つのパターンがあります。ひとつは、映画『マラソン』のようにその人物を真似て生きてみること。また、時には客観的に役を研究することもあります。ただ、外見的な点から言えば、映画『フー・アー・ユー』のチ・ヒョンテが一番似ているかもしれません。

次ページでは、「相手役の女性によって変わること」について語ります。
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