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『冬ソナ』後もRyuが人気を保つ理由(2ページ目)

ドラマ『冬のソナタ』の挿入歌で大ブレイクしたRyu。単独インタビューで、彼の人気と魅力の秘密に迫りました。

執筆者:桑畑 優香

ブラックミュージックにインスピレーション

コンサートでのトークももちろん日本語で。ジョークのツボをしっかり押えて会場は和やかな雰囲気に
ガイド:では、もともとブラックミュージックに関心があって音楽を始めたのですか。

Ryu:
必ずしもそういうわけではないのですが、ブラックミュージックにインスピレーションを受けることが多かったですね。ああ、こうゆうのがやりたいんだ!と。例えばスティービー・ワンダーとか。R&Bの歌手も好きでしたし、ブラックミュージックのボーカルの表現も好きでした。「最初から今まで」や「My Memory」(のようなバラード)は、歌手ならば基本としてクラシック系、スタンダードナンバーをやりたいという気持ちがあり、その中のひとつだったわけですね。

ガイド:
「最初から今まで」や「My Memory」の大ヒットで、この2年間Ryuさんの人生や生活にも大きな変化があったのではないでしょうか。2004年には紅白歌合戦でも歌い、Ryuさんの歌は今や日本で最も有名な韓国の曲になりました。もともと日本に関心があったのですか。

Ryu:
(関心が)ありませんでした。日本語も全然しゃべれなかったし。音楽で最初に影響を受けたのも西洋の音楽、イギリスの音楽でした。自分にとって日本のイメージがパッと変わったのは、玉置浩二さんの大ファンになってからでした。日本語の響きを聞いて、この歌詞の意味を知りたいと思うようになりました。その時、文化の力はこんなに強いんだと感じました。でも「冬のソナタ」がきっかけとなって――。

ガイド:
今、まさに当時と逆のことが起こっているわけですよね。

Ryu:
そうですね。こんな風になってよかったな、と。

ガイド:
本当ですよね。ところで、Ryuさんは日本語をどこで勉強されたのですか。

Ryu:
こういう風に……、取材を受けながらです。通訳が間に入っていた時期もありました。1年ちょっと前までは通訳がいました。その時に会話のやり取りを聞いて、ひとつずつ覚えたんです。学校は全然行っていません。

次ページでは、目指すべく音楽について語ります。
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