「ハニは僕にそっくり」
 |
| 実話を基にした『奇跡の夏』は、韓国で100万人以上の動員を記録した。（ｃ）MK PICTURES |
というチビン君。たしかに友達と遊んだりふざけたりする姿は、目の前にいるチビン君そのものでした。インタビュー中も、ころころと表情を変えながら、私のリアクションの真似をしたり（！）、和やかな雰囲気のインタビューとなりました。
「僕は感情の起伏がはっきりしているのでそれが演技に生きるときもあれば、自分の感情の状態とは違う演技をしなければならなくて苦労するときもあります」
笑う演技よりも難しいのは泣く演技というチビン君。そんなときは、台本を何度も何度も読み返して感情を理解し、役に入り込んでいくといいます。
「目標はソル・ギョングおじさん」
『奇跡の夏』で初主演、『青春漫画～僕らの青春シナリオ～』ではクォン・サンウの子供時代を演じ、すでに次の主演作品も決まっているという売れっ子子役ナンバーワンのチビン君。演技の道に進んだのは、偶然でした。「写真館のおじさんが、僕の写真を芸能事務所に送ったんです。それがきっかけでスカウトされ、ミュージカルに出ることになりました。テレビがすごく不思議で、出てみたいっていう憧れはあったけど、まさかタレントになるとはぜんぜん思っていませんでした」
小学６年生のチビン君の生活はとっても忙しく、学校に行ったあと夜に撮影をこなし、そして朝になるとまた学校へ…ということもしばしばです。
「遊びたいって思うこと？ ありますよ。僕と同じ年の子達は、みんなもっと遊びたいって思ってる。それと同じ。だからね、映画の撮影でスポーツのシーンがあると、すごくうれしいんです」
「正直言ってつらくてやめたいこともあるけれど、乗り越えればいいことも絶対にある！演じること自体が、すっごく楽しい！」というチビン君。将来の目標は「ソル・ギョングおじさん」だと教えてくれました。
「一生懸命努力しているっていうことがみんなに伝わってくるから。でもね、ソル・ギョングおじさんの映画は１８歳以下は見ちゃダメっていうのばかりだから、僕はまだ予告編しかみたことないんです（笑）」
ソル・ギョングの映画を見ることができる年齢になるときには、ひょっとするとすでにソル・ギョングを超える役者になっているかも…！？ 目標をしっかり持って、いつもポジティブ、そして努力家。 １２歳のチビン君に、大切なことをたくさんたくさん教えていただいた気がします。
■『奇跡の夏』涙のストーリーは……次ページで！＞＞
