澄んだ声が魅力のチョ・ソンモ |
アカペラに乗せた想い
バラードで知られているチョ・ソンモですが、意外にもコンサートはアップテンポな「不滅の愛」ステージは始まりました。そして、3曲目には名曲「カシナム」。のっけから意外な展開&名曲でぐいぐいと観客たちをチョ・ソンモワールドに惹きこんでいきました。そして中盤ではちょっぴり懐かしい日本の曲が。MISIAのEveryThingに続いて久保田利伸のLA・LA・LA LOVESONGが流れると東京国際フォーラムを埋め尽くした観客が総立ちになって揺れました。
一気にステージはドラマ「パリの恋人」の世界へ。「君だけを」「君のそばへ」とともにドラマのシーンがスクリーンに流れ、雰囲気は最高潮に。
ラスト近くではアカペラも披露し、広いホールに澄んだ声が響き渡りました。
アカペラで歌った理由を「奥のほうの席にいる観客の方にも、マイクという装置を通した声ではなく、自分の生の声を届けたかった」と語るチョ・ソンモ。
その確かな歌声を聴きながら、初めて彼のCDを聞いたときのことを思い出しました。それは2000年に発売されたアルバム「Classic」。バラードの「アシナヨ」が韓国で爆発的ヒットをしていると聞き、購入したのでした。そのモノトーンのジャケットに写っていた彼は、握り締めた両手を口元に当て、恥ずかしそうに笑っている…と、タフなイメージが売りの韓国男児にしてはあまりにも少年っぽい、柔らかなイメージでした。
ところが、この日ステージに立っていた彼はシャツの前を大きく開き、大人の男の雰囲気が。それもそのはず、デビューから8年間、移り変わりの激しい韓国の芸能界で常にトップに君臨しているのは並大抵のことではありません。彼の実力と、そこからくる自信、風格が歌う彼からは感じられました。
ミュージックビデオの先駆け・そして軍隊へ…次ページで!>>