見どころその2「継母・菓子職人…韓国ドラマのツボを押えた展開!」

子供時代のクッキ(中央)は「千と千尋…」の千尋に似ている〈!?〉
近現代を舞台にしたドラマではありますが、さすが韓国ドラマ! 定番「韓ドラのツボ」はしっかりと押えています。
その一つが「養父・養母」との関係。『秋の童話』や『天国の階段』に代表されるように、養父・養母にいじめられてしまうのが韓ドラの定番ですが、クッキも預けられた家庭で養母に冷たくされ、不遇の子供時代を送ります。そして成人して製菓業界に進んでからは、同じ業界に進出した養父からの思わぬ妨害も。
二番目の定番は「菓子職人」です。最近はパティシエというおしゃれな表現が定着したお菓子作りのプロ。韓国ドラマでパティシエといえば昨年本国で大ヒットしたドラマ「私の名前はキム・サムスン」の職業ですよね。「クッキ」が韓国で放送されたのは1999年のことですから、こちらが先がけとも言えます。また、「料理」というキーワードでは、現在NHKで放送中の「宮廷女官チャングムの誓い」にも通じるものがあります。
ちなみに主人公の名前の「クッキ」はお菓子のクッキーとかけて名づけられたそうです。ドラマの後半で、お菓子のクッキーが重要な小道具として登場します。韓国ではドラマに登場したクッキーが、放送後商品化されたというエピソードもありました。
実は、この作品を見て感じたことがもう一つ。主人公のクッキが日本の代表的な映画を髣髴させるのです。それは、『千と千尋の神隠し』の千尋。ちょっとおっちょこちょいで、3枚目キャラだけど一生懸命な姿や、表情がどこかしら似ているのです。さらに、苦労しながら成長していく様子は名作ドラマ「おしん」にも重なります。
このドラマを選んだNHKの小川純子プロデューサーは、「現代劇でも時代劇でもないので、最初はどうかなあと思いました。でも、自宅で観たら70代の母と小学校低学年の子供がすっかりはまってしまいました。そこで会社でスタッフに見せたところ、大好評。広い世代に共感してもらえるドラマだと確信しています」と、理由を語ってくれました。また、「後半では、企業や会社のあり方や何を守るべきかというメッセージも出てきます」とのこと。企業の倫理が問われるこのご時勢に問いかける、時代に合ったドラマともいえるでしょう。

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