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監督&主演俳優インタビュー! 映画「僕らのバレエ教室」(2ページ目)

誰もが経る青春の甘酸っぱい思いを描いた「僕らのバレエ教室」。出演したオン・ジュワンとビョン・ヨンジュ監督に直撃インタビューしました。

執筆者:桑畑 優香

オーディションを最初にパスしたオン・ジュワン

監督はジュワンを「賢い!」と絶賛

―オン・ジュワンさんをキャスティングした理由を教えてください。

監督「彼が演じたチャンソブ役は、この映画の中で最も難しいものだと思います。ダンスが上手くなくてはいけないし、演技力も要求される。いっそダンスだけの演技であれば、踊りが得意な人がやればいいからラクなのですが。また、チャンソプは登場する3人の男の子の中で一番の兄貴分でもあり、真摯な人柄が要求されるのです。彼は、オーディションの中で一番最初に役を射止めました。実際、本当に一生懸命でしたね。私は役者たちに『キャスティングが決まっても、ちゃんとしないとクビにするよ』と冗談を言ったのですが、その時も唯一与えた宿題を最後までやるのがオン・ジュワンでした。彼も、もう一人の主演のユン・ゲサンも、この映画を撮り始めたころは何かをやりたがっている若者という感じでしたが、終わりに近づくにつれスタッフたちは一人前の俳優として接するようになっていました。そんな彼らの成長をみるのがうれしかったですね」

―2人が並んでいるとまるで姉と弟という感じですが、現場での監督の様子は?
ジュワン「姉と弟というのは言いすぎですね(笑)。監督には2つの長所があります。女性としての繊細さと、現場を引っ張っていくリーダーシップを兼ね備えているのです。撮影中は、どんな男性監督にも負けないくらいの統率力を発揮します。ずっと感情のテンションを保つのは演じるほうも大変ですが、監督も大変だと思います。でも、自分をコントロールできる、すばらしい方です」

「10年経ったらおじさんとおばさんになる」に込めた意味

「これは小さいピース」とおちゃめな一面をみせるビョン監督

─映画の中に「10年経ったら僕たちもおじさんおばさんになる」というセリフがあります。このセリフに込めた意味を教えてください。

ジュワン「平凡に生きるのが一番難しいとよくいいますよね。僕は、果たして平凡に生きることができるのか、という思いがこのセリフには込められているのだと思います。平凡以上かも以下かもしれないけれど、10年後も社会に適応して平凡に生き残っていけるのか、という気持ちを表しているのだと思います」

監督「実は、もともとこのセリフはシナリオにはありませんでした。現場で私とプロデューサーが考えました。このセリフには2つの意味を込めています。一つは、彼らがいかに幼いかということを見せたかった。もう一つは若い子は大人をあざ笑うことがありますが、そういう大人たちもいろいろな人生を経て、一生懸命生きてきた結果そういう人生があるということ。主人公たちが大人から人生を学んだということを伝えたかったのです」


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