チェ・ミンシクが気に入ったシナリオの魅力
田舎の炭鉱の町で、ヒョヌは多くの人に出会い変わってゆく…。 |
「チェ・ミンシクさんのキャスティングはスムーズにいきました。ストーリーが淡々としすぎているということで、最初は投資会社があまりいい顔をしなかったこともありました。でも私はずっと前からチェ・ミンシクさんが好きで、最初からチェ・ミンシクさんの映画だと思いながら脚本を練っていました。そして、シナリオを送ったら、すぐに返事が来たんです。『一度会おう』と。一度会って酒を飲んで話をし、もう一度会って酒を飲み。『やろう!』ということになりました。」
―チェ・ミンシクはどのようなところが気に入ったのでしょうか。
「自分と心が通じていると。今でもこんなバカみたいなシナリオを書く人がいるんだな、と(笑)。この映画は自分がやるべきだと思ったそうです。この言葉は私に対する賞賛だと思っています。彼は最初に会ったとき『もっと自分よりも若くてカッコイイ俳優がいるのに、どうして俺を選ぶんだ』と聞きました。だから私は『あなたが年を取っていく姿がステキだと思うんです』と答えました」
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