「内向的だった少年時代」
─舞台と映画の両方で活躍していますが、それぞれどのような違いがあるのか教えてもらえますか。「一言でいうと、僕にとっては違いはないと思います。今後も、ミュージカルと映画と一緒にやっていきたいと思っています。『ギャンブラー』というミュージカルにに主演されたホ・ジュノさんが前におっしゃっていたのですが「舞台であれ、カメラの前であれ、演技者にとって、場所は関係ない。どこであれ、ある一人の人間の生き様を自分が演じるというわけだから」という言葉が印象深く残っていて、その通りだと思っています」
─ミュージカルに出るようになったきっかけは?
「中学校までは人前で話すのがとても苦手な、内向的な少年だったんです。中学3年のとき、人文系に行くか、理系に進むか、どの高校に進学すべきか決めなければならない時期がありました。僕としては選ぶことができず、将来どうすべきか迷っていました。そんなとき、芸術高校に通っていた姉が『ドン・キホーテ』のヒロインを演じていてその舞台を観に行ったことがきっかけになりました。いやいや行ったのですが、姉のステージを観て、その場ではまってしまったんです。その時の心境は、人生がぱっと開けて、『これだ』という気持ちでしたね。そして、姉と同じ芸術高等学校に進学して演技の勉強を始め、大学でも演技を専攻し、そのまま今に至っています」
─舞台、とくにミュージカルの長期公演となりますと、体力維持が重要だと思いますが、3月の公演ということで特に花粉症など、どのようなことを気をつけられていますか?
「体力に関しては、日本は食事が美味しいので、基本的にはご飯をいっぱい食べれば問題がないと思います(笑い)。『ジキル&ハイド』は一回公演が終わると、本当にすべての体力を消耗して、家まで歩いて帰れなくなるぐらいの状態になってしまう作品です。しかし、それがまたこの作品の魔力であり、役者をひきつけるものだと思います。肉体的にも精神的にも落ち込みながらも、またやらなくちゃという、そういう気持ちにさせてくれる作品でもあります。ですから確かに疲れはしますが、頑張りたいと思います。特別な体力管理というものはありません。万全ですので任せてください!」
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