「いろいろな姿をお見せしたい」
Qセリフが少ないのは大変だったのではないですか?道路で泣き崩れるシーンを演じたときはいかがでしたか。イェジン「フフフ。そのときは、役がつらい状況だったので、もうそのまま地べたに座り込んで泣きたいくらいの気持ちでした。もし自分がこんな立場だったら、あって欲しくない!と思いました。感情移入がすんなりとできたし、涙もそのまま出てきました」
Q役に入っていたってことですよね。
監督「撮影が終わったものを観て感じたのですが、彼らは俳優として演技して泣いたのではなく、役になりきって涙を流していました。その役として表現してくれたのだと思います。素晴らしい2人と一緒に映画を作ることができて本当にうれしく思っています」
Qペ・ヨンジュンさんは前作の「スキャンダル」と「四月の雪」では180度違う役柄ですが、狙いですか?
ヨンジュン「そうですね。ぺ・ヨンジュンとしては正しく真面目な生き方をみなさんにお見せしたいのですが、俳優としては、いろんな姿をみなさんにお見せしたい。俳優としての欲が多すぎますか?」
「思い出に残るシーンは、野外コンサートの場面」
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「四月の雪」のシナリオを読むと、台詞の中にホ・ジノ監督独特の世界が広がっているのがわかる |
ヨンジュン「同じシーンを60回も撮りました。そのため、すべての場面が思い出に残っています。でもその中で、何か1つあげるとすれば、野外コンサートのシーンです。実際にコンサートをやって、そのお客として家族の皆さんが来てくれたんですが、私の本当の家族、お父さん、お母さん、姪っ子、妹も来ました。その日は、子どもの時の学芸会の気分でした(笑)。演技もちゃんとやらなければならないし、自分の身内のことも気にしなければならないし、でも撮影は無事に終わったので、これからも忘れられない思い出となるでしょう」
イェジン「本当にたくさんあります。切ない恋なので精神的にもつらかった。でも1つ挙げるとすれば、最初のほうに出てきますが、夫が浮気をしたことを知って、部屋の中で音楽を聴きながらビールを飲んで悪口を言うシーン。本当は台本にそんな汚い言葉は書いてありませんでしたが、監督のほうから“言ってみたら?”という提案があって、自分としても本当に夫に怒りを持っていたので、もう言ってもいいんじゃないか!と思ってその場で言いました。」
Qソン・イェジンさんはまだ23歳で若いですし、ビールを飲みながら夫の悪口を言うなんて…そんな男性について何もかも知ってるような女性の役は難しかったのでは?
イェジン「もちろん若いし結婚もしてないし、経験もそれほどありません。なので、演じるときは、結婚した方や目上の方のお話をたくさん聞きました。そして現場では、監督やヨンジュンさんにいろいろ聞いたりしながら考えました。現場の皆様が私の先生でした。」
ヨンジュン「私はそんなに経験がないですよ(笑)」
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