トレンドは詩吟から謎かけへ
なぞかけで「脳活」!―脳を活性化させるドリル付き (単行本) Wコロン (著) ※確かに脳は活性化するでしょう。それをどう実生活に生かすかが課題ですね。 |
いま人気上昇中といえば、少しばかり地味ではありますが(笑)、何といってもWコロンのねづっちでしょう。相方の木曽さんちゅうとともに、謎かけという古典的な芸を21世紀に蘇らせ、これまで主流だった笑いとは違う路線で、たちまち注目を集めました。
ただ「ねづっちって面白い」と思ってる人達も、謎かけって何なのか、詳しいところ知らないんじゃないかと、お節介にも心配したりしてます。ということで、謎かけについて改めて勉強しつつ、ねづっちブレイクの理由を考えていきたいと思います。
ルーツをたどると仏教の世界に
一口に謎かけと言うけれど、正確には謎かけ問答と呼ぶところを、長いので後半を省略するようになったんです。問答と付くところから分かるかもしれませんが、そのルーツをたどっていくと禅問答とか公案といった、仏教の修行に行き当たります。要するに一連の問答のパロディなんですが、出されたお題を即座に解かなきゃいけない点では、大いに共通してます。ただ仏教の問答だと、尋ねられることの大部分は、答える方も前もって承知してますから、事前に答えを用意しておくことは充分可能ですね。
言葉遊びの一種として親しまれてきた謎かけは、「三段なぞ」という別名も持っています。これは、1.何々とかけて、2.何と解く、3.そのこころは? の3つで構成されているところから、そう名付けられたようです。それに対して、普通のなぞなぞは「二段なぞ」と呼ばれます。
そんな古典芸がなぜいま人気なのか?