イスタンブール/イスタンブール基本情報

イスタンブールのエリアガイド(2ページ目)

アジア大陸とヨーロッパ大陸にまたがるイスタンブール。地区によってその雰囲気はまるで違います。ここでは、イスタンブールをおおよそ5つの地区に分け、それぞれの地区の特徴と観光スポットをご紹介。どんなイスタンブールを見たいか、おおよその旅のプランを立てるのにお役立てください。

執筆者:安尾 亜紀

ベヤジット~エミノニュ地区(ヨーロッパ側・旧市街)

小高い丘の上にあり、イスタンブール風景の象徴となっているスレイマニエモスク

小高い丘の上にあり、イスタンブール風景の象徴となっているスレイマニエモスク

ベヤジットからエミノニュにかけての地区は、グランドバザールやエジプシャンパザールがあることから、地元トルコ人もよく買い出しに立ち寄るエリア。歴史探索とトルコグッズの買い物の両方楽しめる昔ながらの下町です。

グランドバザール

歴史のある建物なので、中を歩くだけでも楽しい

そのグランドバザールへは、トラム(路面電車)のベヤジット駅やチェンベルリタシュ駅からアプローチが可能。中はかなり広く、店の種類によってエリアが分かれています。何も買わなくても中を見てまわるだけで楽しい気分満載のバザールですが、どの店も外国人旅行者慣れしているので、買い物をする場合には値段交渉を忘れないこと。そしてあまり高額な買い物はお勧めできません。

 
小高く盛られたエジプシャンパザールのスパイス各種

小高く盛られたエジプシャンパザールのスパイス各種

一方、トラムのエミノニュ駅からすぐのところにあるエジプシャンパザールは、香辛料などが売られている別名スパイスバザール。トルコ独特の香辛料やお茶の葉、トルココーヒーの粉、はちみつやロイヤルゼリー、髪の毛の染料であるヘナなど、見ているだけで面白い食材や雑貨がたくさん! エキゾチックなスパイスの香りを感じながら、トルコの台所を垣間見るのも面白い。

ちなみに、このエジプシャンパザールの裏手や脇道は、イスタンブール有数の問屋街で、ちょうど上野のアメ横的な雰囲気。ありとあらゆる店が軒を連ねていますから、ちょっとのぞいてみるのも楽しいかもしれません。

 

スレイマニエモスクのドーム天井。装飾の美しさが見もの

スレイマニエモスクのドーム天井。装飾の美しさが見もの

このエリアには、トルコの天才建築家、ミマール・シナンのスレイマニエモスクがあります。1554年に完成したもので、内部装飾やステンドグラスの美しさ には定評があり、シナンの最高傑作との評価も! 2010年10月現在、修復のため一時閉館中ですが、敷地内にある有名なオスマン宮廷レストラン、ダルジヤフェは変らず営業中。モスクの中庭や、回廊の部屋に客席があり、かなりオスマントルコ帝国度の高い雰囲気を是非味わってみてください。

 
リュステムパシャモスク

小さいモスクだけど、内部のイズニックタイルは必見!

ガイドが個人的に好きなモスクは、エミノニュ駅から5分ほど歩いたところにあるリュステムパシャモスク。規模も小さく、ごちゃごちゃした市場の中にあるので外から見るとかなり分かりにくい立地ですが、内部の タイルの美しさはため息モノ! ここも設計はミマール・シナンで、天井や壁に施されたイズニックタイルの色彩の美しさは必見です。

散策にちょっと疲れたら、チェンベルリタシュ駅前にあるチェンベルリタシュハマムでゆっくりするのも、またオツ。このハマムも、やはりミマール・シナンが設計を手掛けているので、ハマムでくつろぐだけでなく、シナンの建築物を堪能することもできます。
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