早分かり! イスタンブールのエリアガイド

二大大陸を結ぶのは二本の海峡大橋

二大大陸を結ぶのは二本の海峡大橋

ヨーロッパ大陸とアジア大陸にまたがる都市、イスタンブール。立地もさることながら、その歴史もまたヨーロッパ文化とアジア文化を背負っており、歩けば歩くほどにその混沌とした文化の奥深さを感じずにはいられません。歴史的にも、情緒的にも見どころ満載ですから、最低でも丸三日間は滞在したいところ。

このイスタンブール市全体はかなり広く、東京都と比較すると2.5倍近くの広さです。そしてボスポラス海峡を挟んでヨーロッパ側とアジア側の二大陸に分かれており、さらにヨーロッパ側は金角湾を挟んで旧市街と新市街に分かれています。イスタンブールを上手に散策するためには、この3つの地域をポイントに考えていきます。

イスタンブールの特徴は、場所によって町の雰囲気がまるで異なるということ。観光名所や世界遺産のほとんどはヨーロッパ側の旧市街に集中しています。新市街にも観光地がありますが、こちらはむしろイスタンブールの現代っ子が遊ぶ場所。一方、アジア側へは観光客があまり足を踏み入れないため、地元トルコ人の生活やイマドキのトルコを覗ける地域でもあります。

この記事では、さらに全体を5つのエリアに分けて説明したいと思います。
  • スルタンアフメット地区(ヨーロッパ側・旧市街)
  • ベヤジット~エミノニュ地区(ヨーロッパ側・旧市街)
  • タキシム~ガラタ地区(ヨーロッパ側・新市街)
  • ニシャンタシュ・ベシクタシュ・オルタキョイ地区(ヨーロッパ側・新市街)
  • アジア側

スルタンアフメット地区(ヨーロッパ側・旧市街)

見どころ満載のスルタンアフメット地区、丸一日以上かかります

見どころ満載のスルタンアフメット地区、丸一日以上かかります

ここは世界遺産に指定されているイスタンブール歴史地区の中心地で、観光名所が最も集中的に存在する地域です。イスタンブール滞在にあまり時間が取れない人は、ここを中心に周れば効率のよい観光ができるでしょう。それぞれの観光ポイントが隣接しているので、周りやすいのが利点です。ただ、それでも2日間はとっておきたいところ。

元は総主教会だったアヤソフィアは赤い建物

元は総主教会だったアヤソフィアは赤い建物

特に見逃してはならない、最大の名所はオスマントルコ帝国の最盛期を支えてきたトプカプ宮殿、元コンスタンティノープル総主教会だったアヤソフィア、別名「ブルーモスク」と言われる、内部のタイル装飾が美しいスルタンアフメットモスク、336本ものコリント式柱と二つのメドゥーサの土台が有名な地下宮殿の4か所でしょう。

 
石棺の収蔵品が有名な考古学博物館

石棺の収蔵品が有名な考古学博物館

また、もう少し時間がある人には考古学博物館もお勧めです。さすが歴史の町、イスタンブールにある博物館だけあって、展示物の豊富さでは世界レベル。とりわけ見どころの一つであるアレクサンダーの石棺にあるレリーフの躍動感は、全く時代を感じさせない芸術品として一見の価値ありです。

 
テオドシウスのオベリスク

そのレリーフは必見、エジプトから来たテオドシウスのオベリスク

このエリア、屋外にも見どころが多くあります。スルタンアフメットモスク脇にあるヒポドゥロームはローマ時代の競馬場跡で、最初の馬車レースが行われたのは、なんと203年。競馬場の 中ほどには3本のオベリスクが建立されており、一番端のテオドシウスのオベリスクはエジプトのアメン神殿にあったものが390年にここに運ばれたと考えられています。台座のレリーフは必見です。

ヒポドゥロームの北には8角形の屋根付き泉亭があります。これは時のスルタンがドイツ皇帝から贈呈されたもので、1895年完成。通りすがりにドーム天井の内側装飾の美しさも要チェック。

ちなみにこのスルタンアフメット地区、イスタンブールに来たら絶対に外せない観光名所ですが、それだけに悪質な客引きなどがしつこく声をかけてくることで も有名です。基本的にトルコ人が旅行中の外国人に対していきなり「お友達になりましょう」などと声をかけてくることはあり得ません。こうした観光地で声をかけてくるのは100%客引きだと思ってご注意を。