宝塚ファン/宝塚歌劇入門編

【宝塚歌劇入門】Part4 私は男役?娘役?

“男役”と“娘役”で成り立ち、それが魅力の宝塚歌劇。“男役”になるか“娘役”になるかは誰がどうやって決めるの? それはいつ? そこにはこんな苦労もあります。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

宝塚歌劇を観たことのない人でも知っている宝塚歌劇の一番の基礎知識と言えば……生徒(劇団員)全員が女性であるということ。(ちなみに全員未婚!の女性です。)

そしてもう一つの基礎知識は、男性の役を演じる“男役”と、女性の役を演じる“娘役”に分かれていることでしょう。

この男役と娘役は、どのようにして分けられるか……それをお話しましょう。

 

どうやって決める?

男役になるか、娘役になるか……。 実は、「貴女は男役!」「貴女は娘役!」と誰かがはっきり決めてくれるものではありません。
最終的には本人が決めます。

では生徒本人は、どうやって決めるのでしょうか? 
やはり一番の基準は身長。身長の高い人は男役に、低い人は娘役に。
どんなに男役がやりたくても、150cm台では無理ですし、170cmもある娘役は……相手役が困っちゃいます。

ただ「何cm以上ならば男役」という明確な基準もありません。
その時代によって違ってきますが、現在なら163~165cm辺りがボーダーラインでしょうね。

こうしたボーダーライン上の生徒は「私はどっち?」と迷います。
その時に決め手となるのは「私は男役がやりたい!」「娘役がやりたい!」という自分の意思や、「顔立ちが男役に向いている」「声が高いから娘役の方が…」といった理由など。

また自分の意思だけじゃなく、先生や恩師、同期生など周りからのアドバイスも参考になるでしょう。

元月組トップ娘役の黒木 瞳さんも男役に憧れて入ったところ、娘役を勧められ、娘役志望にされたとか。
音楽学校時代、ずっと髪の毛も長くしていらしたので、男役の夢は早々に断ち切り(?)、娘役志望に変えられたのでしょう。

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