18日の記者会見では「素敵な役に巡り合えたことで退団を決めた。6月まで理想の男役像を舞台にぶつけたい……」と語った花組トップスター・匠ひびきさん――。そして「退団後の予定は全くない。」
11月11日、花組トップスター・愛華みれさんが退団されました。その後任として花組トップになったばかりの匠ひびきさんが退団という驚きのニュース! だってそれは、本公演(宝塚大劇場&東京宝塚劇場での公演)をたった1作品のみでの退団だから。トップスターお披露目公演=トップスターサヨナラ公演!
トップスターがトップスターとして活躍する期間――これは人それぞれだけど、2年~4年あたりが多いでしょう。しかし匠さんの場合11月に就任して6月に退団。わずか半年あまり。本公演に先駆けてトップお披露目作品となる『カナリア』はまだ幕も開いていないというのに。ナゼこんなに早く、退団?!
今年2001年には5組中3組(月組・星組・花組)のトップスターが退団し、現在雪組トップの轟 悠さんも専科への移籍が決まっています。4名のトップスターが退団または移籍ということは、新しいトップスターがそれに伴い生まれるという状況。ひとつの時代が終わり、新たな時代が始まるという2002年。その矢先に……
チャーリーこと匠ひびきさんは、1987年雪組公演『宝塚をどり賛歌』『サマルカンドの赤いばら』で初舞台。この学年も優秀な生徒さんぞろいで、同期からトップスターになった方は4名。現在ドラマや映画で活躍中の元・月組トップスターの天海祐希さん、コンサートなど歌を中心に活躍中の元・宙組トップスターの姿月あさとさん、雪組次期トップスターの絵麻緒ゆうさん。
匠さんはダンスが上手い! そしてとにかく美しい! これからいろんな“匠ひびき”を感じたかったファンの方は大勢いるのに……。トップスターお披露目公演の初日がサヨナラ公演の初日だなんて! あんなに待ち焦がれた“フィナーレでトップスターの羽根を背負って大階段を最後に下りてくる姿”。ファンの方々はどんな思いで見つめるのでしょうか? あまりにも……淋しいですね……。