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大河ドラマは戦国・幕末・それ以外の繰返し(2ページ目)

2012年の大河ドラマは『平清盛』。『新・平家物語』以来二度目の平清盛主役ですが、大河複数回主役はこれまで義経,信長,秀吉,家康,内蔵助,龍馬と国民的ヒーローばかり。なぜヒールイメージの平清盛が?

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド

戦国・幕末・その他

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2011年が『平清盛』なのは、2006年の『功名が辻』から『風林火山』『篤姫』『天地人』『龍馬伝』『江』と六年間、戦国時代か幕末かのどちらかが続いて「NHKが他の時代を作りたかったから」ということもあるといわれています。

以前のガイド記事「大河ドラマの法則」でも書きましたが、大河ドラマの基本ローテーションとして戦国・幕末・それ以外の3パターンで回しています。
視聴者に一番人気があるのはお姫様が出てくる戦国時代、NHKが一番やりたいのは革命劇である明治維新(そのかわりストーリーが難しくなり視聴率はとりにくい、だから幕末でもお姫様がでてきた『篤姫』は画期的だった)、その二つだとなんなのでそれ以外もやると。

実際に戦国時代、幕末以降、それ以外(平安~室町と江戸前、中期)でカウントすると『平清盛』までの51作で19:14:18になります(なお戦国時代と江戸初期の区分が難しいんですがドラマスタートが関ヶ原より前か後かでわけました)。

戦国・幕末・その他

この法則を使うと、だいたい次の大河ドラマはどの時代の誰かを予想することができます。実際、ガイドは79年の『草燃える』を「このあたりで鎌倉時代がくるだろう、となると原作は永井路子の『北条政子』か」と正確に予想したことがあります。
この頃まではだいたい定評のある歴史小説の原作があったので予想しやすかったということはありますが(翌年は山田太一脚本の『獅子の時代』、その次は橋田壽賀子脚本の『おんな太閤記』とこの後はオリジナル企画が多くなった)。

海賊王

『平清盛』に話を戻すと、「無頼の高平太」と呼ばれ京の町を闊歩し、また瀬戸内海で盗賊と戦い「海賊王」となり平氏全盛期の地歩を固めた若き日から描くということで、いままでにない魅力の平清盛が描かれるようです。

また脚本は『ちりとてちん』で緻密な伏線と大胆な構成を見せた藤本有紀のオリジナル。いままでにない大河ドラマを見せてくれそうで、いまから楽しみです。

【関連リンク】
NHK:大河ドラマ一覧

NHKドラマトピックスブログ:『平 清盛』 2012年大河に登場!大河ドラマ一覧

ガイド記事:大河ドラマの法則
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