キリンじゃなくユニコーン
キリンじゃなくユニコーン |
なぜ、ヒノデからユニコーンに変わったのか?理由としては三点考えられます。
(1)キリンがシェアを逆転したから
スーパードライの快進撃に支えられてアサヒが01年にビール業界のナンバー1になります。現実世界でビールといえばアサヒ、それに対応してNHKドラマの中ではビールといえばヒノデで納得できました。しかしキリンも巻き返しました。ビールのナンバー1がスーパードライなのは変わりないのですが、発泡酒や第三のビールという新分野で攻勢をかけ、09年にビール「類」でアサヒを逆転したのです。そうなるとヒノデビールでいいのか?ということでキリンがモデルのユニコーンビールに変わったのではないでしょうか。
(2)高度経済成長期はキリンの時代だったから
キリンビールがビール業界のトップになるのは1954年。66年には国内のビール生産量の50%を超えるなどスーパードライが登場するまではビールといえばキリンビールでした。高度経済成長期がメインの『ゲゲゲの女房』はまさにキリンビールの時代。だからそれに対応してユニコーンビールにしたのではないでしょうか。(3)会長がアサヒビール出身になったから
「特定の企業名や商品名を基本的に出さない」NHKですが、思わぬところでアサヒビールとつながりをもってしまいました。08年に就任した福地茂雄NHK会長はアサヒビール出身で社長、会長をまでつとめていたのです。そうなるとアサヒビールをイメージさせる「ヒノデビール」というのはいががなものか、という判断が働いたのではないでしょうか。今後に注目
理由はあくまで憶測ですが、とりあえず注目は『ゲゲゲの女房』の後のNHKドラマ内ビールがどうなるかですね。ユニコーンに切り替わるのか、ヒノデに戻るのか?現実世界でも今年の上半期はビール類でアサヒビールがトップにたったというという情報もあります。暑い夏、現実のビール業界もNHKドラマの中も戦いは続きます。