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ビデオスケーラー Radiance XSレビュー

映像ソースは、Blu-rayの高画質映画から、昔のVHSビデオまでさまざま。本格的な大画面ホームシアターでは、映像の粗も目立ちやすく、ソースを切り替えたときのギャップに愕然とする事があります。そこでオススメしたいのが、ソース間の格差を緩和し、画質をUPしてくれる「ビデオスケーラー」。今回は、最新の「Radiance XS」をご紹介します!

鴻池 賢三

執筆者:鴻池 賢三

オーディオ・ビジュアルガイド

そもそも、ビデオスケーラーとは?

拡大の際、単純に画素を水増しすると、不鮮明に見える。

拡大の際、単純に画素を水増しすると、不鮮明に見える。

ビデオスケーラーとは、画像の拡大や縮小をする回路や機器の総称です。例えば、DVDの画質はおおよそ480x720画素に相当し、1080x1920の画素を持つフルHDのテレビに映し出すためには、画素数を水増ししなくてはなりません。この作業を「スケーリング」と呼んでいます。

スケーリングは、本来のソース映像に無い画素を作り出す作業なので、さまざまなノウハウがあり、メーカーによって画質の差が大きく現れる重要な部分です。

通常、スケーリングは、DVDなどの再生装置側で行うか、テレビなどの映像表示装置側で行うか、ユーザーが選択できるので、優秀なスケーラーを搭載した機器でスケーリングさせるのが定石です。

さらにハイエンドなホームシアターやマニアは、再生装置と映像表示装置の間に、専用のスケーラーを使用し、さらに高画質化を狙います。


Radiance XSの概要

スリムな外観。undefinedアメリカ製にしては定格消費電力が18Wと、意外と少ない印象。

スリムな外観。アメリカ製にしては定格消費電力が18Wと、意外と少ない印象。

Radiance XSは、ホームシアター本場、アメリカの専門誌でも、画質面で好評価を得つつ、多機能なのがポイントです。

例えば、ビデオスイッチャーとして、HDMI、コンポーネント、S-Video、コンポジット、パソコンで利用するRGBなど、多様で数多くのソースを切り替えることができます。

入出力端子は以下になります。
  • HDMI 出力 x 2
  • HDMI 入力 x 4
  • コンポーネント 入力 x 2
  • S-Video 入力 x 2
  • コンポジット入力 x 2
  • 同軸デジタル音声 出力 x 2
  • 同軸デジタル音声 入力 x 3
  • 光デジタル音声 入力 x 2
コンポーネント入力端子を利用して、アナログRGB(パソコン映像)の入力も可能。

コンポーネント入力端子を利用して、アナログRGB(パソコン映像)の入力も可能。 たくさんの、ありとあらゆる映像機器を接続して切替できる。


また、デジタルやアナログの映像ソースが混在すると、プロジェクターやテレビに映し出したとき、解像度感、明るさ、色温度、色合いなどがバラバラで、切り替えた際のギャップに苦しむケースが多くあります。

しかしRadiance XSは、入力毎に、明るさ、色温度、色合いなどをきめ細やかな設定を記憶させる事が可能で、全入力映像を均一化するイコライザー的な役割も果たします(一部の詳細な設定は、トレ-ニングを受け、測定機材を持った認定技術者のみが調整を行える)。

入力したさまざまなタイプの映像は、設定により、映像装置に適した解像度に変換され、ノイズが除去された後、HDMIから出力される仕組みです。


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