今回は1ページ目は田村正和特集、2ページ目は1月からの連ドラ情報です。
・「基本は時代劇」
「あの髪型ではない」
「意外な弱点」
はこの下
・「『篤姫』の次は月9」
「キイナは奇異な事件を解決」
「リセットするかそのまま生きるか?」
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古畑任三郎FINAL フェアな殺人者 |
00年代に入りTBSの連ドラ主演が二年に一度あり、前回は06年に『誰よりもママを愛す』があったので、ローテーション通りなら今年連ドラ主演があるはず。しかしついに途切れたようです。
それでも08年新春にはテレビ朝日50周年スペシャル『鹿鳴館』、そしてこの12月から来年初めにかけて主演のスペシャルドラマが続けざまに三本。とまだまだ存在感は十分。連ドラもまだあるかも?
基本は時代劇
テレビ朝日が赤穂浪士討ち入りの日の12月14日に放送するのは田村正和主演の『忠臣蔵 音無しの剣』。結城慶之助(田村)は姫路藩主・松平直矩(宇津井健)の落とし種だが、浪人として乳兄弟のお京(梶芽衣子)の船宿で用心棒として暮らす。不当に追われている人間を放っておけず助けることから「逃がしの御前」と呼ばれている。
そんな彼が旧知の友人で赤穂家の家臣、堀部家に養子に入った安兵衛(原田龍二)と再会、またかつて愛しあった志保(和久井映見)は赤穂浪士を支援する海産物問屋・成田屋清兵衛(中村雅俊)に借金のため嫁いでいた。そして慶之助のところに大石内蔵助(橋爪功)があらわれ、ある依頼を……
他の出演に浅野内匠頭に中村俊介、吉良上野介に鶴田忍、上野介を守る小林平八郎に松重豊、徳川綱吉に小林稔侍、柳沢吉保に西村雅彦。
98年に同じくテレビ朝日・東映京都制作の『眠狂四郎』以来、10年ぶりにテレビ時代劇出演の田村正和は「あの名作のカサブランカ、男の美学が詰め込まれている作品です。最後には雪の中での大立ち回りもあるわけですけど」と大人のラブストーリーの面をアピールしています。
【関連リンク】
・『忠臣蔵 音無しの剣』公式サイト
あの髪型ではない
07年になくなった作家・城山三郎氏の死後にみつかった妻・容子さんとの出会いから別れを綴った回想録『そうか、もう君はいないのか』をTBSが田村正和・富司純子でスペシャルドラマ化。城山三郎(田村)と容子(富司)はこどもたちも結婚したため二人で茅ヶ崎で穏やかに暮らす。しかし容子にガンが発病し平和は破られる。闘病生活の中、出会い、親に反対されながら結婚したころから回想していく。
若き日の三郎・容子に中村勘太郎・長澤まさみ、長男に田中哲司、長女に檀れい。他に橋爪功、福田麻由子、キムラ緑子、西尾まり、皆川猿時、神尾佑らの出演。
脚本:山元清多、演出:土井裕泰、プロデューサー:八木康夫。
田村正和は「究極の愛妻物語は覚えがないこともないので引き受けた」とさりげなく自分の夫婦円満をアピール?、初老の役づくりのために頭髪を白く染め、さらに襟足が見えるカットで学生時代以来の短髪で「違和感があって嫌々でしたが…」というのは率直なコメントです。
1月12日(月)放送予定。
【関連リンク】
・TBS『そうか、もう君はいないのか』
意外な弱点
テレビ朝日50周年&松本清張生誕100周年記念ドラマとして『疑惑』を制作。『疑惑』は前科四犯で夫を保険金目当てで殺人した容疑の被告「鬼クマ」こと白川球磨子と彼女を弁護する国選弁護人を中心とする作品。82年に弁護士を女性として岩下志麻、球磨子を桃井かおりが演じた映画版が有名。今回は弁護士を原作通り男性として田村正和、また球磨子役は沢口靖子。
共演に室井滋、小林稔侍、真矢みき、笹野高史、若村麻由美、津川雅彦ら。
初の悪役を演じる沢口靖子は「攻撃的で暴力的で挑戦的で…なじむのに時間がかかりました」と苦笑、田村も「かなりタチの悪い女でしたね」「この女の無実を証明しようというやりがいは感じました」、また弁護士役は役の設定としてはやったことはあっても事件ものとしては初めてで、「事件ものと言えば古畑任三郎をやったけど、あれは我流だからやりやすかった。こちらは弁護士でちゃんとセリフを話さなければならなくて苦労した」とコメント。
田村正和の地方ロケはめずらしいのですが、今回は金沢ロケが。地方ロケをあまりしない理由は「飛行機が嫌い」だから。今回は映画版を見てドラマ版の脚本の質も高いことから小松空港を利用して現地入りしたとのこと。意外な弱点です。
【関連リンク】
・テレビ朝日『疑惑』公式サイト