ドラマ/秋ドラマ情報

秋ドラマ前半戦、局の都合かルームドラマ(3ページ目)

秋ドラマの特徴は連ドラ初主演や主演経験はあってもまだヒット作がないという俳優が多いこと。不況で制作費が削減されている影響?そういう時こそ俳優じゃなく内容で勝負するドラマがでてきてほしいですね。

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド

10月9日(木)スタート


『七瀬ふたたび』
NHK少年ドラマシリーズ 七瀬ふたたびI
NHK少年ドラマシリーズ 「七瀬ふたたびI」

放映:NHK総合 木曜20:00~20:45
原作:筒井康隆
脚本:伴一彦、真柴あずき
演出:笠浦友愛、吉川邦夫ほか
プロデューサー:谷口卓敬、遠藤理史
主題歌:GReeeeN「君想い」

出演:蓮佛美沙子、塩谷瞬、水野美紀、柳原加奈子、郭智博、宮坂健太、北村総一朗、小日向文世、市川亀治郎

火田七瀬(蓮佛)は母の死をきっかけにテレパシー能力にめざめる。その能力は死んだと聞かされていた父・精一郎(小日向)に与えられたと知り、七瀬は生きているかもしれない父を探す旅に。それぞれ孤独な同じ超能力者と出会い、仲間になりながら巨大な敵と戦っていく。

NHK少年ドラマシリーズで79年に多岐川由美で制作された作品のリメイク。フジテレビが水野真紀主演で放送したこともあり、どちらもヒロインは当時20代でオトナなイメージしたが、今回は蓮佛美沙子・17才でより「少年ドラマシリーズ」になっています。
超能力者がその能力ゆえに世間から迫害されるというSFの王道パターンですが、原作者のことばとしてヒロインたちが能力を隠そうとしている姿は「今、日本の学校、公園、職場などで起こっている不幸」だと筒井康隆がいっています。現代的テーマにうまく落とし込めればいい作品になりそうです。
ちなみに少年ドラマシリーズ版はリアルタイムに見ていました。前半はシリアスでいい感じだったんですが、後半に巨大な敵が「ゾンビ軍団」という名前ででてきて、それがトホホな雰囲気でズッコケさせられました。リベンジしてくれるでしょうか?


『風のガーデン』
拝啓、父上様 DVD-BOX
「拝啓、父上様」 DVD-BOX

放映:フジ系 木曜22:00~(初回は~23:09)

脚本:倉本聰
演出:宮本理江子
プロデューサー:若松央樹、浅野澄美、中村敏夫(総括) 
主題歌:平原綾香「ノクターン」

出演:中井貴一、黒木メイサ、神木隆之介、国仲涼子、石田えり、布施博、ガッツ石松、平原綾香、平野勇樹、伊藤蘭、奥田瑛二、緒形拳ほか

東京の大病院に勤める緩和医療のエキスパートの麻酔科医・白鳥貞美(中井貴一)は自身が末期がんに。女性関係のもつれから妻を自殺に追い込んだため父(緒形拳)に勘当され、娘のルイ(黒木メイサ)と知的障害を持つ息子の岳(神木隆之介)も父が富良野へ引き取っている。死期が近づいた白鳥は富良野へ帰りドラマが展開する。

『北の国から』終了後、『優しい時間』『拝啓、父上様』と制作された倉本聰作品ですが、連ドラはいよいよ最後とのこと。舞台は富良野だし劇中で主要登場人物を効果的に殺すのも得意パターンとしていますが、今回は主人公が最初から死ぬことがわかっているなど最初からアクセル全開。あと気になる得意パターンはぼそぼそとしたモノローグのナレーション、主演の中井貴一か息子役の神木隆之介か?ともかく、これまでの集大成を期待したいところ。

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