ティーン向け
ほどほどの位置につけているのが『暴れん坊ママ』と『有閑倶楽部』の主にティーンが視聴者層だろう二作。『暴れん坊ママ』は上戸彩のキャラは『アテンションプリーズ』の美咲洋子とほとんど同じで設定がママになっただけ。設定は昼ドラっぽい、昼ドラの中でも夏休みに放送される中高生を意識したドラマぽい雰囲気があります。ベテラン大石静が脚本を担当しているから大人も楽しめるようなホームコメディを期待しましたがそこまではいってません。
『有閑倶楽部』は「ゴージャスに事件を解決」というのがウリなんだけどいろいろなところが安っぽく、さっぱりそうは見えません。まず赤西仁ありき(他は原作キャラに似せようとしているのに彼だけ普通に赤西キャラ)でドラマをつくっているから無理があります。第2話は原作では主役の剣菱悠理メインで1話よりよかったので、やはり原作通りに破天荒に中央突破させてその周りで他の5人が活躍するという構成の方が赤西仁も生きるでしょう。『花より男子』は井上真央主演で嵐・松本潤が相手役で成功したし。
後出し朝日系
テレビ朝日系は『おいしいごはん』と『オトコの子育て』はまだ一週だけしかやってないので初回視聴率との差はなく暫定的にこの位置。初回は『おいしいごはん』の方が『オトコの子育て』より高いですけど、見た勢いとしては『オトコの子育て』の方に分があります。
高橋克典とこの制作スタッフは『特命係長只野仁』+『アットホームダッド』『結婚できない男』だから、これらの要素を合わせ持ったドラマになると予想していましたが、まさにその通りでした。ストーリーだけ聞いているとよくあるホームコメディなんだけど、見るとやけにおかしい。『只野仁』に続く高橋克典のシリーズ作品になりそうな予感がします。
対して『おいしいごはん』は昭和風古典的大家族ドラマ。このパターンがヒットしたのは『ALWAYS 三丁目の夕日』公開のころ。同じ脚本家の作とはいえ、『続』公開の今年はすでに旬は過ぎたような。渡哲也・石原プロも『弟』『熟年離婚』のころの勢いはなく、藤原紀香も結婚直後のような……
意外にいいのはテレビ朝日系のもう一作『モップガール』で金曜ナイトドラマ枠として『只野仁』『時効警察』『黒い太陽』に次ぐ視聴率をマークしています。毎回ドラマの前半を見るといろいろと疑問点があるんだけど、一日前にタイムリープした後半でちゃんと伏線として処理され、真相はしみじみしたともので後味もさわやか。ドラマ初主演の北川景子、美形なのに変な顔をしながら走り回ってがんばってます。