ドロドロがウリのフジテレビ系13時30分からの東海テレビ昼ドラ枠。その看板といえば『真珠夫人』『牡丹と薔薇』などのヒット作を生んだ中島丈博脚本作品です。 『偽りの花園』3週目までのあらすじ昭和初期、乳姉妹として育った網元の娘・矢作美禰子(遠山景織子)と元芸者の娘・糸川美琶子(上原さくら)。しかし実は美禰子は捨て子、美琶子は早瀬川伯爵の愛人の娘だった。おとなしい性格の美禰子は海軍大学生・羽生(川口真吾)と婚約しささやかな幸せを夢見るがワガママなまでに天真爛漫な美琶子はそれを嫉妬。策謀により羽生の気持ちを奪い取る。 そして美禰子の結婚式の当日、ついに美琶子は羽生と心中。 そのことは密かに処理され、美禰子は糸川の家に美琶子の代わりとして養子に行く。 美禰子は偶然、早瀬川伯爵の長男・顕彦(松田賢二)と出あうが、その後、顕彦は左翼活動をしていたことを伯爵に知られ勘当に。家督相続問題に直面した伯爵は美禰子を美琶子だと思いこんで…… 和風から定番・旧華族が舞台へ地味と派手、性格が対照的な乳姉妹で嫉妬によるいじめと『牡丹と薔薇』を思い出させる設定ですが、序盤の舞台が網元の家や料亭と和風にスタート。しかしこれからはやはり「嵐」シリーズ以来のこの路線の定番で旧華族家が舞台となっていきます。美禰子は美琶子になりすまし、偽りの人生を生きることを選択しますが、そのことにより彼女と周囲の人々を運命の渦に巻き込んでいくことに。 美琶子も心中したとはいうものの死体が見つからなかったので、実は生きている確率97%、そのうち記憶喪失の確率は72%(推定)。 こんな美琶子のエキセントリックな行動がないとさびしいし。 ・二人いっしょの絵を描かれて「先生、あたしの方をキレイに描くの!貴婦人のように美しく!!」 ・貴婦人になりたいと思い襟巻きにそれ風のメイクで美禰子相手に「これがあたしなの!本当のあたしの姿なのよ」 ・母親の料亭を手伝えばお客さんに、美人だ!どこから来たの?と聞かれ 「あたし~、天から舞い降りた天女よ~」 のような。 イケメンヒーロー俳優もまたこの時間枠のもう一つの定番パターンでイケメンヒーロー俳優の出演も。死んだ婚約者・羽生役の川口真五は『仮面ライダー響鬼』の3番目のライダー、轟鬼役。 羽生が死んだ後、早瀬川顕彦役として同じく『響鬼』で轟鬼の師匠で名コンビだった斬鬼役の松田賢二が登場。 顕彦は左翼の活動家で、美琶子の義理の父・糸川権蔵(山田辰夫)が思想犯を取り締まる特高の刑事のため、二人の対決がヒートアップしそう。 また、今後登場予定の曽我寛治郎(小林高鹿・写真左)も怪しいキャラのようで楽しみです。 |