唐沢寿明『白い巨塔2』ではなく…1月からのフジ系木曜劇場は柴門ふみ原作の『小早川伸木の恋(仮)』。唐沢寿明が再び外科医を演じる。ただし財前五郎とは正反対のキャラで手術は得意だが温厚で出世欲がなく、今度は教授戦に巻き込まれてしまう側。また盆栽教室で知り合った謎の女性と関係をもって妻との板挟みになり迷う、と社会派ドラマと恋愛ドラマの要素を併せ持つ。 柴門ふみ原作は『同・級・生』『東京ラブストーリー』『あすなろ白書』『Age,35恋しくて』『お仕事です!』『非婚家族』とフジでドラマ化されヒット作揃い。 制作担当は喜多麗子P。 テレ朝『風林火山』上杉謙信役に徳重聡再来年の大河ドラマより前、今年の正月に放送される北大路欣也主演の『風林火山』、武田信玄は松岡昌宏であることは発表済みですが、ライバル・上杉謙信役を徳重聡が演じることが発表になり、二人が対決する川中島の合戦ロケが滋賀県で実施。徳重聡は『弟』で石原裕次郎を演じましたが、裕次郎も映画で同じ役を演じています。 徳重聡、めずらしく石原プロがらみではありませんがテレビ朝日ではあります。 テレビ黄金時代の立役者をドラマ化日本の芸能プロを近代的な形式に脱皮させ、昭和30~40年代に黄金期を築いた「ナベプロ」渡辺プロが創立50周年を迎え、その記念パーティで渡辺晋初代社長の人生を描く『ザ・ヒットパレード~芸能界を創った男・渡辺晋物語(仮)』の制作が発表に。キャストなど詳細は未発表ですが、『シャボン玉ホリデー』『8時だよ!全員集合』などナベプロ主体で制作されたヒット作は数知れず、日本芸能史に残る人物だけにおもしろくなりそうです。 フジテレビで新春放送予定。 三谷幸喜・今度は大河に出演脚本家の三谷幸喜が来年の大河『功名が辻』に室町幕府最後の将軍足利義昭役で出演することに。『功名が辻』脚本の大石静が「彼は15年前から最後の将軍にこだわり、芝居がうまいことも知っていた」という理由で直々に依頼したとのこと。2月12日放送の第6話から登場。 なんだかんだいってもやっぱり出たがりですね~。 時効事件を勝手に解決?1月からのテレビ朝日系金曜ナイトドラマ枠はオダギリジョー主演の『時効警察(仮)』。警察が舞台だけど、主人公・霧山が勤務するのは「時効管理部」。時効済み事件の資料を管理する部署だが、霧山は趣味で勝手に捜査、天才的な観察力で解決し、犯人に罪を確認するというコメディタッチのミステリー。 霧山は地味な存在で警察にいるときは制服に黒縁眼鏡であだ名は「ポツネン」。財布の中はいつも2万円で好物は「素うどん」と「にゅうめん」。 変わってますね~ 愛と死をみつめちゃったりして『世界の中心で、愛をさけぶ』が大ヒットし、その原型?として再び注目をあびた『愛と死をみつめて』がテレビ朝日系でスペシャルドラマ化。原作は63年に出版され骨肉腫におかされたみち子(ミコ)と大学生の実(マコ)の往復書簡で構成された悲恋。64年に東芝日曜劇場で大空真弓・山本学主演でドラマ化され大ヒット。さらに同年、吉永小百合、浜田光夫で映画化されこれも大ヒット。 今回は主人公は草なぎ剛と広末涼子。原作者・河野実さんに取材してミコを失った後の姿まで描く。 脚本は『俺たちの旅』『金妻』『男女七人』『29歳のクリスマス』などの名作を生んだ鎌田敏夫(あまり作中で人を死なせないと印象がありますが難病ものはめずらしい)。演出は『タッチ』の犬童一心、制作担当は中込卓也。 来春放送予定。 ちなみに東芝日曜劇場版は橋田壽賀子脚本で出世作といっていいと思います。 最後の夜ドラに相武紗季連ドラ初主演11月14日からのNHK夜ドラ枠はスーパージャンプ連載のコミックが原作の『どんまい!』。ヒロインはホームヘルパーで人気赤丸急上昇中の相武紗季で連続ドラマ初主演。元気だけがとりえの優(相武)が巣鴨の介護センターに押しかけヘルパーに。所長の大村(三宅裕司)からは何か失敗があればクビだといわれているが、担当するのは仕事人間だが脳出血で半身まひとなり自暴自棄の真壁(大竹まこと)、その家族は妻(銀粉蝶)は夫と会話がなく、息子(中山祐一朗)はひきこもりと前途多難。 他の出演に先輩ヘルパーで淡路恵子、優の下宿の大家に笹野高史、住人に西島千博、浅見れいな、柳家花禄ら。 これがNHKの夜の連続ドラマ、夜ドラ枠の最終作となります。 伝統のドラマ枠『氷壁』で復活75年から23年放送され『男たちの旅路』『阿修羅のごとく』などの名作を生んだ土曜ドラマ枠が来年1月から復活し土曜22時から放送。第1作は井上靖原作の『氷壁』。山岳小説の名作で、舞台を原作の穂高から世界最難関のK2に。 トップクライマー・奥寺(玉木宏)はK2を目指すがパートナー・北沢(山本太郎)はザイルが切れて滑落死。その真相を巡りスポーツ用品メーカー社長・八代(石坂浩二)と戦うが、社長夫人の美奈子(鶴田真由)は北沢のかつての恋人で、今・奥寺と心ひかれようとしていた。 他に八代の息子に武田真治、奥寺に思いを寄せる北沢の妹に吹石一恵。 ニュージーランド・サザンアルプス山脈で雪の中行われた迫力のロケも注目。 1月14日スタート。 日テレ土曜はヒガシがひたすら食いながら推理1月からの日本テレビ土9枠は東山紀之主演の『喰いタン』。原作はイブニング誌連載のコミックで原作者はアニメ化されヒットした『ミスター味っ子』、ドラマ化された『将太の寿司』などグルメものが得意な寺沢大介。『喰いタン』タイトルからも想像できるグルメ+推理ものですなわち「喰いもん探偵」。 主人公は大食いの名探偵という設定で現場でも証拠物件を食べる、尾行途中でも食べ物を探し食欲が満たされることにより超人的な探偵能力を発揮する。ただし食べられればなんでもよくたとえ犬のエサでも見境なし。 制作担当の次屋尚Pは起用理由として「食いしん坊であることを美しく見せられる人にしたかった」とのこと。脚本はこれもグルメな『スチュワーデス刑事』などの伴一彦。 『どっちの料理ショー』などの日本テレビのグルメ番組とのコラボ企画も検討中とのこと。 『西遊記』ハエハエでカンカン・オーストラリアロケ1月からの月9『西遊記』(仮題がとれて正式タイトルになった模様)の11月1~6日にオーストラリアで行われたロケの模様が報告。シドニーから4時間のニューサウスウェールズ州ストックトン砂丘で天竺をめざして砂漠を歩くシーンを撮影したけど、無数のハエに襲われるなど苦労続きで主演の香取慎吾も「一生、ハエのこと嫌いだ」とカンカン。 またオリジナルキャラとして水川あさみ演じる「凛凛(りんりん)」が登場することが発表に。「ルパンでいう峰不二子」でかき回すキャラとのこと。 |