ポイントは「30代以上」か「未婚・子ナシ」か二作品の主な設定について表で比較してみました。「負け犬」だから30代で結婚してないうえに取り柄もないヒロインではドラマにならない、ということなのか両方とも仕事はできて後輩からは頼られるという設定。それに結婚してないまでも男なしでは潤いがないので不倫や年下の男を配し、似たようなことになっています。そんななかで大きな違いはライバル?というか対比するキャラ。『曲がり角』ではチーフの座をねらう三原なつみ(釈由美子)。『anego』では傍目には幸せな結婚をしている勝ち犬の沢木絵里子(ともさかりえ)です。 負け犬の条件はもちろん「30代以上・未婚・子ナシ」なわけですが、対比するキャラによって二つのドラマでポイントが違っています。 『曲がり角』では25才のなつみ(釈由美子)との対比で千春の33才という年齢が強調されています。 対して『anego』では既婚の絵里子(ともさかりえ)との対比で「未婚・子ナシ」に力点がおかれています。 『曲がり角の彼女』には不倫相手の堀内(伊原剛史)の妻・夕子(三浦理恵子)がいるけど扱いとしては軽く、『anego』でも後輩たちとの対比で年齢についても描かれていますが。後輩の仕事ぶりがアレだからむしろ「仕事ができる」という方が印象を強くしています。 |
曲がり角の彼女 | anego~アネゴ | |
ヒロイン | 大島千春(稲森いずみ) 33才 | 野田奈央子(篠原涼子) 32才 |
経歴 | 地元・山梨で旅行代理店の受付からグランホテルトーキョーに転職。営業でがんばりチーフに昇進 | バブル末期、女性社員大量採用時代に東済商事に入社。経営戦略部で一般職としてバリバリ仕事を |
ライバル? | チーフの座をねらう三原なつみ(釈由美子) | 勝ち犬と思われた沢木絵里子(ともさかりえ)だが… |
年上の男 | シェフ・堀内正光(伊原剛志)との不倫を解消? | 絵里子の夫・沢木翔一(加藤雅也)にひかれる |
年下の男 | オーナーの息子でアメリカ帰りの副社長・甲本一樹(要潤) | 「アネゴ」に憧れる新入社員・黒沢明彦(赤西仁) |
目標 | 幸せになる | 白馬に乗った王子様と運命的な恋を |
同僚 | 同期で客室係、噂好きの山岸えり子(青木さやか) | クールでマイペース、一年後輩の加藤博美(戸田菜穂) |
後輩 | 千春を癒す三宅修二(金子貴俊) | ドジな契約社員、長谷川真奈美(市川実和子) |
オーナーの姪で腰掛けタイプの甲本椿(石川亜沙美) | ドライな派遣社員、早乙女加奈(山口紗弥加) |