鏡子(川上麻衣子)が、豊樹(神保悟志)に裏切られたことから、豊樹が結婚した富貴子(北原佐和子)との間に生まれた長女を略奪する第一部、ぼたんと名付けられた長女と、豊樹と富貴子の間に翌年生まれた次女・香世が巡り会うが誤解して別れてしまう第二部、二人が富豪の娘とお手伝いとして再会し、裏切られたと誤解している香世(小沢真珠)がぼたんをいじめるがやがて姉妹であることがわかり和解、続いて二人は同時に一人の男・由岐雄(西村和彦)を愛すがぼたんとむすばれる。しかし両親が飛行機事故で急死したことからぼたんは象造(峰岸徹)の囲われものになるのだが、すでに由岐雄の子供を宿していて…とますます込み入ってきたのが第三部、その子供・麗香が成長したのが現在の第四部です。
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これを毎日みているとガイドは菊池寛原作だった『真珠夫人』と比較して『牡丹と薔薇』はオリジナル脚本だけに「ああ、中島丈博脚本だなあ」とつくづく思ってしまいます。正直いうと昔はそのなんともいえない「濃さ」が苦手だったんで敏感なんです。
中島丈博が苦手になったきっかけははっきりおぼえています。遡ること四半世紀前の79年、大河ドラマ『草燃える』の「あの」シーンからです。
・問題のシーンとは?
・そして「濃さ」の理由は?