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かなり濃すぎるで『牡丹と薔薇』

これでもかこれでもかと意外な展開を続け、香世を先頭に暴走し続ける『牡丹と薔薇』。いったいどこにたどり着くのか?!

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド

フジテレビ系月~金13時30分放送の昼ドラ『牡丹と薔薇』がいよいよ終盤に突入しました。

鏡子(川上麻衣子)が、豊樹(神保悟志)に裏切られたことから、豊樹が結婚した富貴子(北原佐和子)との間に生まれた長女を略奪する第一部、ぼたんと名付けられた長女と、豊樹と富貴子の間に翌年生まれた次女・香世が巡り会うが誤解して別れてしまう第二部、二人が富豪の娘とお手伝いとして再会し、裏切られたと誤解している香世(小沢真珠)がぼたんをいじめるがやがて姉妹であることがわかり和解、続いて二人は同時に一人の男・由岐雄(西村和彦)を愛すがぼたんとむすばれる。しかし両親が飛行機事故で急死したことからぼたんは象造(峰岸徹)の囲われものになるのだが、すでに由岐雄の子供を宿していて…とますます込み入ってきたのが第三部、その子供・麗香が成長したのが現在の第四部です。

「役立たずのブタ!」「あのイノシシ野郎!」との迷セリフで史上最恐?ともいわれる香世を中心に盛り上がり、『真珠夫人』以降、『新・愛の嵐』『真実一路』と期待されながら盛り上がりが足りなかった東海テレビドロドロ路線、ひさびさのヒット作です。

これを毎日みているとガイドは菊池寛原作だった『真珠夫人』と比較して『牡丹と薔薇』はオリジナル脚本だけに「ああ、中島丈博脚本だなあ」とつくづく思ってしまいます。正直いうと昔はそのなんともいえない「濃さ」が苦手だったんで敏感なんです。

中島丈博が苦手になったきっかけははっきりおぼえています。遡ること四半世紀前の79年、大河ドラマ『草燃える』の「あの」シーンからです。

問題のシーンとは?

そして「濃さ」の理由は?
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