『ふぞろいの林檎たち』連続ドラマでも時代劇や刑事ドラマや学園ものは一話完結が多いので、連続ストーリーという面で見た場合、長期間続いているのはこれ。パート1が83年でパート4が97年と14年間継続。
ただ脚本の山田太一が「準備期間もふくめて時間をとられる連続ドラマは、年齢的にこれから仕事のできる時間を考えるともうできない」といっているだけに更新は難しそう。
『部長刑事』
関西ローカルだったから目立たないけど、『水戸黄門』を上回る長寿ドラマ。大阪ガスという安定スポンサーに支えられ、30分枠ながら58～02年の44年間、15シリーズ、全2159回放送。今年テレビ50年といってる中での44年だからほとんど放送していることになります。放送中には「テレビドラマ界のシーラカンス」と呼ばれていました。
シリーズごとに主演の部長刑事と舞台が異なるので一つのドラマというよりドラマシリーズというべきかもしれませんが、それにしてもよく続いた。
土曜ワイド劇場『西村京太郎トラベルミステリー』
2時間ドラマで長いのはこれ。79年に三橋達也の十津川警部でスタート、81年から愛川欽也の亀井刑事とコンビを結成。
その後は愛川・亀井刑事が不動で、十津川警部は天知茂、高嶋忠夫をはさみながら三橋達也を基本に99年まで続きます。00年から十津川警部が高橋英樹に交代。全体で43作を記録しています。
トラベルミステリーの名の通り、2時間ドラマの全国名所巡りスタイルを確立したことが特徴。西村京太郎の原作もまだまだあり2時間ドラマ最多をさらに更新しそうです。
藤田まことちょっと視点を変えて俳優編。長寿シリーズをやたらともっている俳優といえば藤田まこと。
出世作・伝説の公開コメディドラマ『てなもんや三度笠』は62～68年、その後も「てなもんや」シリーズとして70年まで継続。
次におなじみ『必殺』の中村主水シリーズは73年に始まり、連続ドラマとしては14シリーズ、単発で放送されたのもふくめると92年まで継続。
現在進行中では、土曜ワイド劇場『京都殺人案内』が79年からで26回、『はぐれ刑事純情派』は88年からで14シリーズ、『剣客商売』98年から4シリーズでまだ短い方。
そういえば大河ドラマ『武蔵』で藤田まことと『ふぞろいの林檎たち』主演の中井貴一、『ホテル』に長く続きそうな『こちら本池上署』の高嶋政伸の三人が柳生一族を演じ、「柳生一族は馬面」とよばれていたけど顔が長ければドラマも長い？（そんなアホな）
