さて、ひるがえって最近の昼ドラ。10月初めには13時30分枠で純愛『ピュア・ラブ3』vs『真珠夫人』に続く名作ドロドロシリーズ第二弾『真実一路』の対決ということで事前には盛り上がりましたが、『真実一路』は主要登場人物がみんなエキセントリックすぎて感情移入できずイマイチ、対して『ピュア・ラブ3』はきれいに結婚・ハッピーエンドまで持っていきシリーズ完結で勝負あったという感じです。
しかし一ヶ月長い『真実一路』は第三部に突入、『真珠夫人』の葛山信吾、『新・愛の嵐』の要潤に続き、イケメンライダーシリーズ第三弾『仮面ライダー龍騎』のゾルダ役、涼平を投入し巻き返しをはかります。
さらに同枠の次回作は『真珠夫人』を担当し情念の強いシナリオを得意とする中島丈博脚本『牡丹と薔薇』で大河内奈々子と小沢真珠が生き別れの双子というおなじみパターン。（小沢真珠は『永遠の1/2』でも戸田麻衣子と赤ちゃんの時に取り違えられたなどこういう設定がなんかはまる）
またドラマ30の新作『幼稚園ゲーム3』は『幸せ咲いた～結婚相談所物語』の高橋かおり、愛の劇場『銀座まんまんなか！』はその『幼稚園ゲーム1』の奥貫薫主演と昼ドラ実績があり、安心して見ていられます。
さらに11月28日夜には好評シリーズ『キッズ・ウォー』がスペシャル『これでファイナル～ざけんなよ！』で完結します。完結になるのは茜（井上真央）が小学五年生から始めたシリーズもこの夏のパート5で中学三年生に。高校生、ハイティーンになって「キッズ」はないだろうということでしょう。
しかしそれ以前にこのシリーズ、人気はあるけど見ていて同じことの繰り返しで手詰まり感がありました。事件が起こると茜が犯人だと疑われ、義理の兄弟たちはいじめられたりいじめたりしてよく登校拒否に陥り、父（川野太郎）と母（生稲晃子）はリストラにあい、というのを毎回繰り返し。
パート5ではその反省か両親と末娘を交通事故で亡くすという荒技を展開、しかし荒技過ぎました。しかも『金八先生パート6』でも苦労していた性同一性障害を扱うなど、ちょっと盛り込み過ぎです。この辺りが引き際というところでしょう。
最後に新着ドラマ情報、来年1月からの愛の劇場枠は『きみはペット』原作も連載のKissに好評連載中の『コスメの魔法』。主演は萬田久子と最近の昼ドラの傾向からはまたひと味違い、「愛の劇場」35周年特別企画でもあり新たなパターンを切り開くか、期待されます。
